2016.3.1 寒い夜に
日課の夜のウォーキング。
ある晩、家人が所用のため、ひとりで歩くことになりました。
明るい道なので、ひとりで歩いても何ら問題はないのですが…
試しに、家にいた次男に「ねえ、散歩行かない?」
「行かん」
「そんなこと言わずに付いてって~。ひとりで夜道は危ないから」
「はーぁ?何歳だと思っとるの?明るい所ばっかしじゃん。」
「そりゃ、そうだけど。わからんよ~。何が起こるか。まぁ何でもいいから、一緒に行こ!」
「しょーがないオバサンだなぁ。俺、会話しんからね。音楽聞きながら歩くから。」
「ダメ。危ないよ。歩く時くらいイヤホン外さんと。」
とかなんとか。
一緒に歩いてほしかっただけなのに。
回りくどく、やっと親子でウォーキング(デート?)成功。
歩き始めて、ポケットに手袋がないことに気付きました。
「寒い~。しまった~」
両手をポケットに入れて歩く母に
「母さんこそ転ぶで。俺の手袋貸したるわ。はめや~」
母、うるうる。
「ありがとう~」
その後はウキウキ、少しでも応え易い話題を探して声をかけます。
大きな歩幅で歩きながら、ぼそぼそと短い会話をする息子。
それでも母大満足。
帰宅して、「楽しかったね~、運動になったし」
「そーかな~?もう付き合わんよ」
そんな折、N新聞に気になる短歌が。
『寒そうな 息子にマフラー 貸したいが 妻なるひとが 居ればつつしむ』
今回とは逆の立場で、母が遠慮して息子への気遣いを控えた歌。
彼女や妻が出来、親子の距離も少し遠くなってしまうことを思うと、
思春期の息子との夜のウォーキングは貴重なことかもしれません。
また誘おっと。