2017.10.24 ラジオ収録

昨年末と今年の始めに、CBCラジオで目のお話をさせていただきました。

一度目は『スマホ老眼』、二度目は『リスナーからの質問について』

今回、CBCラジオから再度依頼をいただきました。

過去のお話がお役に立てたよう。

 

ディレクターさんからの連絡、打ち合わせ。

今回は、11月水曜日5回シリーズで行うとのこと。

そのため、前回のような、電話収録ではなく、直接、放送室で収録することに。

『なんか、すご~い』

 

CBCラジオ午後4時からの『丹野みどりのよりどりっ』の

毎週水曜日の『オトナのクリニック』コーナーです。

 

収録当日。

ラジオ放送室は7階。

入ると、大きな部屋の横に、仕切りのある部屋がいくつか。

次の番組が、隣の部屋でスタンバイ、というように途切れなく番組が流れていきます。

早めに着いたら、『丹野みどりのよりどりっ』のオンエア中。

パーソナリティの丹野さんがトークを繰り広げる中、収録の外では、色々機器を操作する人、指示を出す人など複数の人が働いています。

ラジオから聞く声が、今、ここから発せられているなんて…

番組って、たくさんの人で作られているんだな~

色々思いにふけっていると、番組終了。

 

丹野みどりさんと『はじめまして』のごあいさつ。

早速収録へGO。

 

丹野さんの…

『水曜日はオトナのクリニックです。今月は『目の病気』について5回にわたって取り上げます。

お話は、名古屋市緑区の『眼科はせ川こうクリニック』院長、長谷川公先生です』

…からスタート。

 

公共の電波だし、念のため原稿持参。

それをちらりと見て話をしだすと…

『ストップ!先生、読んでる感出てます。先日、私と会話したみたいに普通にやってください』

原稿を脇にやって、やり直し。

丹野さんからの軽快な質問に答え、ポンポンとやり取り。

一話ごとに『OKです!』

いつの間にか、聞かれたこと以上に、派生して話しているような…

 

無事5話終了。

最後は、丹野さんと記念撮影して終了。

cbcradio

 

ギョーカイ(業界)のヒトを垣間見た非日常的体験でした。

 

 

いつも通り話したつもりですが、患者さん一人一人を前にするのとは、ちょっと勝手が違います。

お聞き苦しい箇所もあるかもしれませんが、多少目をつむって、よろしければお聞きください。

 

CBCラジオ16時~18時『丹野みどりのよりどりっ』

11月1.8.15.22.29日『オトナのクリニック』です。

アプリ『radiko』でも聞けます。

 

 

 

 

カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2017.10.3 ものもらう?

日曜日の夕方は『笑点』

 

先日の大喜利前の師匠方々のご挨拶。

 

『子供の頃、ものもらいが出来たときには、大塚池袋界隈では、隣のおばさんからおむすびをもらうんです。

しかも、普通にもらうんじゃなくて、便所の窓からもらうと治るって言うんです。

治りかけや、めっちゃくちゃお腹のすいているときには効果抜群です。

やってごらんなさい。

好楽です』(大体こんな感じ)

と、三遊亭好楽師匠。

 

思いもよらぬ眼科ネタに『へぇ~初耳』

 

眼科医が、よく遭遇する病気に『ものもらい』があります。

関西では『めばちこ』とも言うらしく、初めて聞いた時には『?』

 

さて『ものもらい』には、大きく分けて2種類あります。

 

『麦粒腫(ばくりゅうしゅ)』

瞼の細菌感染です。

一般に『ものもらい』と呼ばれているのは、麦粒腫です。

まつ毛の皮脂腺(ツァイス腺)や汗腺(モル腺)、瞼板腺(マイボーム腺)に感染が起こります。

局所的に赤くなったり、腫れたり、痛みを伴います。

時には膿むこともあります。

治療は、抗菌薬の点眼・軟膏です。内服薬を出すこともあります。

膿んでいる場合は、切開して膿を出します。

 

『霰粒腫(さんりゅうしゅ)』

瞼の縁にあるマイボーム腺の出口が詰まり、しこりが出来ます。

炎症を伴うと、痛みや腫れが見られます。

治療は、まず炎症を抑える点眼薬を使います。

しこりが小さければ、吸収されることが多いのですが、時には手術でしこりを摘出することもあります。

 

ものもらいの原因菌は、主に黄色ブドウ球菌で、皮膚や鼻の中などあらゆるところに存在しています。

細菌が、瞼にある毛穴や分泌腺に入って、炎症を起こします。

 

『感染しますか?』

ものもらいの人から感染することはありません。

『眼帯してもいいですか?』

する必要はありません。

むしろ眼帯をすることで、眼周囲が不潔になりやすいので、しない方がいいです。

 

おむすびのほかにも、地方によって伝わる色々な迷信があるようです。

昔、昔の、眼科医がほとんどいない時代のことでしょう。

 

現代においては…

痛み・腫れ・赤みなど、何らかの症状が出たら、眼科を受診しましょう。

状態に合わせて、お薬を処方します。

多くは、点眼薬で速やかに良くなりますが、症状によっては長引くこともあるので、完治するまで、きちんとかかりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2017.8.22 みんなで大阪

『開院20周年感謝旅行』と称し、スタッフと大阪旅行を楽しんできました。

 

今回の目玉は『吉本新喜劇』と『海遊館』

 

お昼の舞台なので、お弁当付きです。

でもその前に、新世界で『ソース二度付け禁止』の串カツを立ち喰い。

 

早めの劇場到着にも関わらず、なんば花月は大賑わい。

チケットは旅行会社に頼んだので、当日まで座席はわからないとのこと。

窓口で鑑賞券に引き替えたスタッフが、『もしかして…』『何なに?』

何と、何と、最前列中央席!

すごい、すごい!こんなことってある?

旅行会社のお姉さんは『席の予約やリクエストはできません』と言っていたのに~

思いがけぬ幸運!

 

ということで、最前列の私たち。

お弁当をそそくさと食べて、舞台にかじりつき。

漫才、落語も終わって、いよいよ新喜劇。

 

本日は『すっちー』が座長。

テレビで見ているように音楽が流れて、劇が始まります。

すち子(すっちー)登場。

いつもの飴投げ(会場に向かって、飴投げ。お客は、身を乗り出して取ろうとします)

チャンスは私にも!?

まさかのキャッチ。

飴一つに、大いに嬉し~(とても食べられません~とっておこう)

 

その後、お話は進んでいき、まさに目の前!でのお芝居に釘付け。

毎度の『ドリル』も、何回も見られて得した気分。

大爆笑、大拍手、大感激の舞台でした。

吉本デラックス弁当です

 

ただならぬ興奮が冷めやらぬまま、なんば花月を後にします。

ぶらぶら散策といいたいところですが、道頓堀は、ものすごい人の波。

歩き疲れた後はカフェでその後の作戦を練ります。

『どこでお好み焼きを食べるか』

途中にあった人気店は、どこも昼からの流れで行列。

予約の取れるところもなく、ホテル方面で探すことにしました。

 

ホテル到着後、各々休憩(院長はジムで筋トレ)し、集合。

スタッフが見つけてくれたお店に向かいます。

 

観光客が来そうにない穴場のよう。

実際、後から来た予約のお客さんは、サラリーマングループ。

昼間の余韻に浸りながら、お好み焼きを頬張ります。

 

たくさん食べた後は、あべのハルカスで、夜景を。

大阪の夜景も素敵~

大阪の夜景です

 

2次会は、ホテルの部屋で夜景を見ながら。

窓は全面ガラス張りの40階なので、ハルカス最上階(60階)並みの眺望です。

ガールズトークも気がつくと11時。

お肌のためにも、明日のためにも『おやすみなさい』

 

こうして第1日目は楽しく終了しました。

 

 

2日目の海遊館では、ジンベイザメやエイを始め種々の魚を堪能。

レアな『チョウチンアンコウ』のぬいぐるみをゲット。

(これ以降は字数上、詳細略)

 

食べて歩いて楽しんで。

2日間で歩いた距離は20.5キロ28000歩。

 

スタッフが、『また頑張ろう』と思えるリフレッシュ旅行になったことを期待して。

一緒に過ごしてくれたスタッフに感謝です。

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おかげさまで20周年

本日8月1日で、当院開院20年となりました。
見知らぬ土地での開業でしたが、地域に支えられて、今日を迎えることが出来ました。
ありがとうございます。

20年前の8月1日が、昨日のことのようです。
当時の(育児)日記によると…

1997.8.1
興奮して5時に起床。
家族で熊野神社にお参りする。
患者さん第1号は、8時15分には来院され、玄関が開いていなかったので、裏口から入ってもらうことになった。
受付、検査で、かなり時間がかかったが、それでも、初日にしては、まずまずスムーズに進んだと思う。
午前はお昼1時、午後は7時50分終了。
頑張ったと思う。
でも、〇(長男2歳1か月)ちゃん、〇(次男4か月半)ちゃん、今日はかまってあげられなくてごめんね。

この20年は、仕事とともに育児の歴史でもありました。
→ しんぶん赤旗 2002年10月19日(PDF 256KB)

転居のため、前病院を次男の出産とともに退職し、母と一緒で嬉しくて仕方のなかった長男の楽しい時間も束の間、名古屋市での保育所探し。
次男を授乳しながらの診療。
そして翌年の11月には、三男の出産。
この時は、出産前日まで働き、産後1週間で復帰しました。
赤ちゃんの患者さんが来院されると、その泣き声で、催乳反射が起こりました。

そして、長男の小学校入学とともに、私は大学院へ入学。
休診日が、子供たちと触れ合うお楽しみの日だったのに、大学の研究日でつぶれました。
長男が、木曜日に居ない母を想って、学校で泣いたことを先生から聞くと、たまらなくなりました。
遅く帰ってくると、子供たちが、玄関に出でてきて、大喜びしてくれたのを思い出します。
『緑内障』で論文を書き、医学博士の学位を授与されたことで、専門性が高まりました。

その後も色々ありましたが、何とか、続けることが出来ました。

今、その当時と同じ年頃の人を見ると、若い!
若さゆえに、パワー全開で進んでこられたのだと思います。
もちろん、患者様、スタッフ、家族、友人知人の応援と支えがあって。

今後も、微力ながら、地域医療に貢献していけたらと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

→ Let’s exercise! 2001年11月25日(PDF 178KB)

→ 鮟鱇とアンコウ 2000年1月5日(PDF 145KB)

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2017.7.25  夏は眼もご注意

時々患者さんが『茶目の横に、黄色い盛り上がったものがある』と心配されて来院されます。

わずかに黄色いので、気がつくと、気になってしまうようです。

これは『瞼裂斑(けんれつはん)』といって、患者さんには、『紫外線による「しみ」みたいなもの』と説明しています。

小さいうちは、特に影響をおよぼしません。

 

しかし、瞼裂斑が大きくなると、白目の盛り上がった部分に涙が届かなくなり、ドライアイの原因になることもあります。

また、白目が血管がとともに黒目の中心に向かって伸び、白目が黒目にかかる『翼状片(よくじょうへん)』になることもあります。

 

『加齢』で増加するとはいうものの、結局は、『紫外線』暴露量のようです。

 

大学の運動部の学生223名を対象に行った調査によると…

紫外線を浴びやすい屋外運動部の学生で、強度の瞼裂斑が出ている学生の割合は、屋内運動部の学生の約3倍に上ったそうです。

 

また、最近では、『瞼裂斑』は、10歳未満で発症する可能性があることが、わかりました。

石川県での調査では、小学生の6年生では、16.8%。
中学3年生では41.9%の割合で
瞼裂斑があるという結果が出ました。

子供も要注意!です。

 

さて、眼の紫外線対策としては、サングラス97.1%・眼鏡93.3%の紫外線カット率があり、ダントツでお勧めです。

また、紫外線カットコンタクトレンズも有効です。

帽子で70%前後のカット率です。

 

子供でも、屋外外出時、サングラス装用は難しくても、帽子は必ずかぶりましょう。

 

院長の若い頃は、『ブロンズ色の肌』に憧れたものですが、今は、男性でさえ『日焼け止め』

せめてこれ以上の老化は…と、今頃になって、紫外線対策をしている院長です。

まだ、間に合う?

 

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2017.6.27 認知症サポーター

院長は『認知症かかりつけ医』なのですが、この度、スタッフも『認知症』を理解しようとの趣旨で、『認知症サポーター養成講座』に参加してきました。
院長も、スタッフに交じって出席。
参加者は、介護関係と思われる人から、介護認定を受ける年代(原則65歳以上)の一般人まで多岐です。
 

認知症患者は517万人(2015年)。
約4人に1人が認知症と、高齢化社会においては、『認知症』は、ありふれた病気になってきたのです。
名古屋市では、高齢者(65歳以上)の10人に1人が『認知症』で見守りが必要です。

老化と認知症による物忘れは『イソギンチャク』(触手:情報を受け取る機能 / 口:情報をため込む記憶機能)で例えると…

若い頃:
触手が多く、口も大きいので、大切な情報や関心のある情報が漏れなく入ってくる。
ついでに無駄な情報でさえも、入力される。
うらやまし~
正常な老化:
触手が少なくなり、大切な情報も関心のある情報も、受け取りにくくなる(記憶するのに時間がかかる)
アラフィフの院長でさえ、痛感するこの頃。
認知症:
触手が極端に少なくなり、情報を受け取ることが出来ない。
口の中に古い記憶はある。
さらに進行すると…口が小さくなり、覚えていたことも忘れてしまう。

  

しかし、認知症の人は『自覚がない』『何もわからない』わけではなく、不安や悲しさ、やり場のない怒りがあるそうです。

認知症サポーターは、認知症の人への対応の心得を学びます。

スタッフ全員が『認知症サポーター講座』を受けることで、患者さんとのやり取りの中で、『認知症かも?』と気づくことが出来、適切な対応が出来ればと思っています。
例えば
『Aさん、最近、同じことを言われるわ~』
『Bさん、予約日をよく忘れるわ』
『Cさん、薬の管理が出来ていないみたい』
『Dさん、小銭での支払いが難しいみたい』など。

また、目の病気のある認知症患者さんの往診先でも、より適切な対応ができると期待しています。

平均寿命はまだまだ伸びそうです。
『認知症』は他人事ではありません。
知ることからサポートが始まります。

カテゴリー:クリニックに関すること

2017.5.2 模様替えとエゴノキ

スタッフ全員女子の当院。
『見られている』意識をもって、身だしなみはもちろん、クリニックの内外にも気を付けています。

待合室の少し剝がれている壁紙発見。
どうせなら、壁紙を新調。
待合室の模様替えをすることになりました。

あまり大胆に変わっても…
『はせ川こうクリニック』らしさは、そのままで…
業者さんのサンプルと提言を元に決定。

Gw初日は、その作業。

待機している院長は、院長室で、ためておいた本に集中!
書店に行くと、つい何冊も買ってしまうので、読書スピードが追い付かなくなっていました。

仕上がった待合室は…
玄関から待合室に入ると、最初に、オトナ・メルヘンチックなピンクの花柄が飛び込んできます。
90度回って、受付方向は、清潔感あふれる真っ白な壁紙です。
今まで、院長のプロフィールを始め、啓発ポスターをあれこれ張っていましたが、何もないシンプルな状態が清々しい。
当面何も貼らずに様子を見てみます。

ロールスクリーンは、当院のイメージのピンクで。
玄関のスクリーンは、ラズベリーピンク。
ちょっと目を引きます。

現在、椅子も張替えに出しています。
1~2月かかるそうなので、しばらく代替品(落ち着いたベージュ)です。

クリニックの模様替え番をしている間に、家人にお願い。

『今年もグリーンがあるといいな~
実用的な野菜がいいな~
それと、木も植えられない?』
『誰がやるの?わしかい?(普段は自分のことを「わし」とは言いませんが…)まあ、いいけど』

プランターに植わった野菜は、ミニトマト・大葉・薬味ネギ・チャイブ・スペアミント・リーフレタス。
洒落た鉢には、5月ごろ小さな花をつけるという、洒落た木が。

『いいね~何の木?』
『札に書いてあるよ』
『エゴノキ。エゴノキ。エゴ(利己主義)の木?』
考えすぎよね~
和名は、果実を口に入れるとのどや口を刺激して、えぐい(えごい)ことに由来するそうです。
『私の留守の間に、ありがとうね~』

クリニックの模様替え、プランターの野菜や白い花の開花。
楽しみが始まったGW初日でした。

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2017.4.25 黄砂・PM2.5にご用心

スギがやっと下火になってきたら、今度はヒノキ。
GWが明けると初夏のイネ科の花粉が飛び始めます。

さて、最近、春から初夏のかゆみ・充血・涙など花粉症によく似た症状が、黄砂やPM2.5により引き起こされるということがわかってきています。

黄砂は、東アジア内陸部の砂漠地帯から上空に巻き上げられた砂塵が、東アジアに飛来し、地上に降り注ぐ気象現象です。
黄砂現象が春に起きることは昔から知られており、俳句の季語にも使われています。
例えば、『霾(つちふる)』、『霾風(ばいふう)』、『霾曇(よなぐもり)』(読めませんね~)。
また、『春がすみ』や『おぼろ月夜』も黄砂が関わる言葉で、今私たちがイメージする『黄砂』とは、似ても似つかぬ風流な春の季語です。
童謡『おぼろ月夜』の幻想的なイメージは、黄砂が絡んでいたとは…
『くもりたる古鏡の如し朧月(おぼろづき)』高浜虚子

実際には、黄砂単独というより、黄砂に付着した微生物(カビなど)の死骸、花粉、大気汚染などでアレルギー症状を増悪させています。
黄砂の月別観測日数(1981~2010の平均値)は、4月、3月、5月の順で、他の月を引き離しています。
黄砂飛散時には、アレルギー性結膜炎の症状悪化に注意です。

さて、黄砂より小さい大気中の浮遊粒子のうち、最近注目されているのはPM2.5です。
PM2.5とは、粒子の大きさが2.5㎛以下のものです。
髪の毛の太さは平均80μmなので、かなり小さいものだと想像できます。
黄砂に比べて重量が軽いため、大気中に浮遊しやすく、眼内に入りやすいと考えられます。
PM2.5の月平均値(平成24年度一般環境測定局)は、やはり3月、5月、4月の順に多いです。

アレルギー性結膜炎症状を起こしたら、点眼薬で治療できます。

しかし、予防策として、黄砂やPM2.5警告が出ているときは、外出をできるだけ避けた方が無難です。
外出時のマスクは、防塵マスクがお勧めです。
また、花粉用ゴーグルも効果があります。
空気清浄機も有用です。

当院も空気清浄機がフル稼働しています。
患者さんによって、清浄機のパワーが上下します。

スギ花粉症からようやく解放されると思っていたのに、油断できません。
トホホ…

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2017.4.4  季節性のこり

新聞を読んでいたら、『季節性のこり』という記事が。

花粉症シーズンがピークを迎えると、肩や背中のこりがひどくなっている人が増えているらしいのです。

季節アレルギーからの『こり』ということで、『季節性のこり』

咳やくしゃみをするときは、周囲への気遣いから前傾姿勢になり、全身に力が入り、その結果、首や肩・背中がこります。
前傾姿勢になると、ろっ骨を広げたり狭めたりして呼吸運動をする肋間筋が使われない状態が続きます。
すると、肺が大きく膨らみにくくなり、酸素の取り込み量が減り、酸素不足による血行不良でこりがさらに悪化することもあるそうです。

改善策としては…

『口すぼめ呼吸』
1:2秒かけて鼻から息を吸う
2:口をすぼめて6秒かけて口から息を細くはく
これを10セット繰り返す
自分で意識的に、呼吸に関する筋肉を鍛えて、深い呼吸をマスターすることにより、こりだけでなく、こりから起こる頭痛・手足のしびれも改善されます。

『情動呼吸』
意識的にゆっくり、大きく呼吸することで、感情が落ち着き、ストレスが解消していき、リラックスできます。

呼吸を意識するなんて、普段の健康生活ではありません。
年に1回の人間ドックで、肺機能を調べるときくらい。
鼻をピンチで止められ、口に紙の筒をくわえます。
『吸って、吸って、吸って~はいて、はいて、はいて~』
肺の奥から二酸化炭素を出し切って終了。

しかし、酸素ボンベを持って生活している人にとっては、毎日呼吸を意識せざるを得ないでしょう(タバコ吸っている人は、やめましょう)。

1分間に15回前後繰り返す呼吸が、無意識に継続されて、私たちは生きています。

呼吸を意識して生活するだけで、日々の健康状態が飛躍的に改善されるそう。

『口すぼめ運動』は、頬・口回りもすっきりしそう。
『情動呼吸』は、イライラが減って、長生きしそうです。

花粉症、侮れません。
スギ花粉のピークは過ぎましたが、ご注意を!

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2017.3.14 スギ飛んでる、飛んでる

クリニックの花壇は、パンジーの寄せ植えに替わり、春らしさを放っています。
暖かな気候になり、先週からスギ花粉の飛散量が大幅にアップ!です。

『かゆい、かゆい』の、患者さんが一気に増加。
1年に1度この時期だけにお目にかかる患者さんも。

アレルギー性結膜炎の状態・程度を把握します。
一過性(イヌ、ネコ、ホコリ、ダニなど)なのか、季節性(花粉)なのか、通年性(ホコリ、ダニ、アトピーなど)なのか。
時には、血液検査をして原因を調べます。
原因がわかることで、予防や対策をすることが出来ます。

点眼薬は、患者さんの症状、年齢、生活などを考えて処方します。
処方するすべての点眼薬は、院長が試して点したことがあるので、感触・効能は大体把握しているつもりです。

この患者さんには『これ!』と処方するのですが、状況に応じて、変更や追加をして様子をみていきます。

花粉アレルギーの患者さんに合わせて、お勧めするのは、人工涙液です。
その名の通り、涙の成分以外、防腐剤も入っていません。
これを、外から帰ったら、花粉を洗い流すべく、1~2滴点眼します。
その後、アレルギーの点眼薬を点すと、十分効果が発揮されます。

時々…『痒みがちっとも取れないんだけど…変わらないんだけど…』と言われる患者さんがいます。
診察をして、前回の処方薬は『バッチリ!』のはずなんだけど…と思いつつ
『きちんと回数を守っていますか?人工涙液を使っていますか?』
『かゆい時は点すけど…』
『点してる間がなくて…』
そういう場合は、薬を変えることより、用法をしっかり守ることが第1です。
『かゆくなくても点しましょうね!』

また、マスクやメガネの装用も効果的です。
『マスクなし、メガネなし群』と、『マスクあり、メガネあり群』を比較すると、鼻粘膜や結膜に付着する花粉は2分の1~3分の1に減少すると言われています。

さて、当事者の院長、現在の状況は…というと
少し鼻がムズムズ、喉がくすぐったい、目がシバシバするといった症状が出る日も。
数年前の初発時に比べたら、全然比較にならないほど、穏やかで助かっています。
もちろん初期療法からの内服、点眼は100%の遵守率。
ヨーグルトに甜茶。
空気洗浄機はフル稼働。
外出時は、メガネにマスク、帽子。
化繊のコートかパーカー。

ある日、この姿(この時はサングラス)で歩いていたところ、向こうから息子が。
すれ違いざま『○○ちゃん!』
『びっくりした!母さんか。どこの不審者かと思った!その恰好すごいわ~』
いたって普通の恰好をした普通のオバサンのつもりでしたが…

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