診察室の椅子 2007.11.18
一日で一番長く座っている椅子は診察室の椅子です。薄ピンクの布張り肘置き付きの椅子は、当初事務椅子と同じものを診察用にしようとしていた際に、業者から勧められたそれなりにいいもの(もちろん値段は高い!)です。しかし、けっこう立派な椅子にもかかわらず、いまひとつしっくりくる椅子ではなかったのが実情でした。とはいえ、10年の間使い続け、診察が終わるたびに椅子の後方に身体を動かしている自分におかしいのでは?と気になりだしたのはつい最近のことです。こうなると気になって仕方なくなるのが私。この椅子はリクライニングもよく、椅子の座面は深く、肘置きもしっかりしており、椅子そのものはいいのですが、私にしっくりこないのは何故??座面には両足を載せた中央はやや盛り上がったデザインですが、私には座面の3分の2あれば十分(もう一人子供が座れてしまう)です。しかも奥行きの深さも私がしっかり座ると膝関節まで座面に載ってしまうので、仕事には向かずどうしても前へ浅く腰掛けて診察をし、その結果ずり落ちそうになり、その体勢を立て直しているのでした。つまり、これは結構大柄な人で椅子に肘をかけふんぞりかえっていられる偉い人用、私には体型にも用途にも合っていなかったのです。試しに受付から持ってきた事務椅子に座ってみると座面の深さといい大きさといい私にぴったりのサイズ。椅子もコンパクトになって診察室も広くなりました。高い買い物をしたからというもったいない精神から、こんな簡単なことに気づかなかった(気づかないふりをしていたのかも)のですね。10年目にして反省。