食で乗り切る 2010.11.29
待合室の水槽のイソギンチャク、最近元気がなく小さくなっていました。そこで食用の魚の小さな切り身を少しずつ与えたところ、見事に復活!大きさも戻り、触手もゆらゆらと気持ち良さそうです。隠れクマノミも安心。「堤防と人間は杭(食い)でもつ」祖母によく言われた言葉ですが、人だけでなく生物すべてにあてはまりますね。風邪の流行る時期になりました。ちょっと体調が?と思ったらスタミナのつくものを食べて、この冬も乗り切りたいと思います。
待合室の水槽のイソギンチャク、最近元気がなく小さくなっていました。そこで食用の魚の小さな切り身を少しずつ与えたところ、見事に復活!大きさも戻り、触手もゆらゆらと気持ち良さそうです。隠れクマノミも安心。「堤防と人間は杭(食い)でもつ」祖母によく言われた言葉ですが、人だけでなく生物すべてにあてはまりますね。風邪の流行る時期になりました。ちょっと体調が?と思ったらスタミナのつくものを食べて、この冬も乗り切りたいと思います。
週末は臨床眼科学会に行ってきました。土曜日は夜9時まで、翌日は朝7時半から聴講し、知識のインプット。今回は神戸でしたが、唯一神戸気分を味わったのは、帰りの新幹線での駅弁と久々のタマゴロウ(私のお気に入りのゆでたまご、過去のコラムを参照)。ちなみに駅弁は‘神戸牛のステーキ弁当’ではなく、‘神戸のステーキ弁当’。確かにリーズナブルでしたが、買う時は勝手に神戸牛と信じていた私。開封時に「牛」がついていないことに気付き、思い込みとは恐ろしいと実感。「モ~!」(私だけ!?)。まぁ、これも学会関連の収穫としましょう。
紅茶が恋しい11月になりましたね。先週は、熊の前小学校の家庭教育セミナーで‘学童期に気になる眼のこと’と題して講演をしました。一般向けのスライド作成は初めてでしたが、1時間の講演の中で、いかにわかりやすく、退屈させずに伝えるか、自分自身とてもよい勉強になりました。聴講していただいた方には感謝です。インプットばかりでなくアウトプットの重要性を実感、良い経験でした。
診察の始まりに具合を尋ねると、年配の方は調子がいいと「おかげさまで‥」と話されます。自分の命や健康は授かりものという謙虚な思いがこの言葉に込められていると思います。なくてもかまわないけれど、あると気分が柔らかくなる言葉、言葉遣いを意識せず使えるようチームKO(勝手に当院スタッフ集団)は日本語力アップを目指しています。さて今週から就学時健診が続きます。いらぬお節介かもしれませんが、まず子供達のきちんとしたあいさつ、返事を確認することから私の校医としての健診は始まります。
待合室のレイアウトを少し変えました。水槽の生き物に対する子供さんからの質問が多くなってきたので、落ち着いて字や絵を書ける机を設置しました。質問についてはQ&A式に壁に掲示しています。生き物に対する興味が膨らむのは良いことです。さて、最近読み始めた本(知人からのお薦めです)は、‘積みすぎた箱舟’(ジェラル・ダレル作)。1950年代絶滅危惧種の繁殖を目指した著者の冒険物語です。ちょうど今日から名古屋でCPOP10が始まりました。時代も考え方もダレルの頃からは変化していますが、秋の夜長を楽しみたいと思います。
今年はお彼岸を過ぎて急に肌寒くなり、秋が徐々にではなく一気にやってきました。冬の到来は‘きっぱりと冬が来た’と高村光太郎の詩の通りのイメージですが、秋は緩やかにその気配を感じさせるように訪れてほしいものです(自然に対して無理な注文ですが)。昨年植えた花壇の金木犀は少し大きくなりました。花開き、来院される患者さんや通りがかりの方に秋の香りを届けられたらと思っています。/span>
最近火山灰由来の洗顔料で眼を傷つけた事例が消費生活センターも寄せられているそうです。眼科医としては、ひと月に1例くらいは目の痛みや異物感で来院、洗顔料のスクラブが入り込んでいる症例を目にします。結構マスカラの大きな塊が入っていてゴロゴロということもあります。反面教師で、自分の日常ではスクラブ入り洗顔料やマスカラは使用しない事にしています。きれいにはなりたいけれど、危険を伴ってまで‥では美は遠い?
先週は9月になるのを待ち構えていたように患者さんが多く来院されました(その分8月は閑散)。診療はもちろんお話もとなると、1.5倍速から2倍速のトークスピードの場合も。当然スタッフも私について動くことになります。20代のスタッフも患者さんから‘頑張ってるね’とか‘ちょっと顔こわばってない?’とか声をかけられ励みや反省になっていることを日報や朝礼で報告してくれます。我がクリニックの応援団でもあり(お手柔らかな)ご意見番でもある患者さんによってスタッフ一同日々成長しています。
残暑が厳しいですね。お墓参りをするとおばあさん子だった私は祖母を偲びますが、今年でもう33回忌です。高齢の患者さんを往診するうちに、お別れすることも多くあります。眼科医は最後の看取りはしませんが、私の心の中で悼む人として刻まれていきます。医師と患者、そんなつながりもあると、お盆だからこそ思います。
ある90歳の患者さんはバスで少し離れた所から長く通われています。先日‘ここの医院の名前が好きだからね。私の初恋の人も同じ名前でね~’初恋の大正時代の‘こうさん’は私とは似ても似つかぬ乙女だったのでしょう。若かりし頃の思い出を、今は孫ほどの‘こうさん’(私)に話していただけるのはうれしいことです。いくつになっても、人を想った時の引き出しを出せることは素敵だなと思います。
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