待合室模様替え   2010.10.11

待合室のレイアウトを少し変えました。水槽の生き物に対する子供さんからの質問が多くなってきたので、落ち着いて字や絵を書ける机を設置しました。質問についてはQ&A式に壁に掲示しています。生き物に対する興味が膨らむのは良いことです。さて、最近読み始めた本(知人からのお薦めです)は、‘積みすぎた箱舟’(ジェラル・ダレル作)。1950年代絶滅危惧種の繁殖を目指した著者の冒険物語です。ちょうど今日から名古屋でCPOP10が始まりました。時代も考え方もダレルの頃からは変化していますが、秋の夜長を楽しみたいと思います。

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秋が一気に  2010.9.26

今年はお彼岸を過ぎて急に肌寒くなり、秋が徐々にではなく一気にやってきました。冬の到来は‘きっぱりと冬が来た’と高村光太郎の詩の通りのイメージですが、秋は緩やかにその気配を感じさせるように訪れてほしいものです(自然に対して無理な注文ですが)。昨年植えた花壇の金木犀は少し大きくなりました。花開き、来院される患者さんや通りがかりの方に秋の香りを届けられたらと思っています。/span>

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美は遠いけど  2010.9.12

最近火山灰由来の洗顔料で眼を傷つけた事例が消費生活センターも寄せられているそうです。眼科医としては、ひと月に1例くらいは目の痛みや異物感で来院、洗顔料のスクラブが入り込んでいる症例を目にします。結構マスカラの大きな塊が入っていてゴロゴロということもあります。反面教師で、自分の日常ではスクラブ入り洗顔料やマスカラは使用しない事にしています。きれいにはなりたいけれど、危険を伴ってまで‥では美は遠い?

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患者さんは応援団   2010.9.8

先週は9月になるのを待ち構えていたように患者さんが多く来院されました(その分8月は閑散)。診療はもちろんお話もとなると、1.5倍速から2倍速のトークスピードの場合も。当然スタッフも私について動くことになります。20代のスタッフも患者さんから‘頑張ってるね’とか‘ちょっと顔こわばってない?’とか声をかけられ励みや反省になっていることを日報や朝礼で報告してくれます。我がクリニックの応援団でもあり(お手柔らかな)ご意見番でもある患者さんによってスタッフ一同日々成長しています。

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悼む   2010.8.17

残暑が厳しいですね。お墓参りをするとおばあさん子だった私は祖母を偲びますが、今年でもう33回忌です。高齢の患者さんを往診するうちに、お別れすることも多くあります。眼科医は最後の看取りはしませんが、私の心の中で悼む人として刻まれていきます。医師と患者、そんなつながりもあると、お盆だからこそ思います。

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初恋のこうさん   2010.7.25

ある90歳の患者さんはバスで少し離れた所から長く通われています。先日‘ここの医院の名前が好きだからね。私の初恋の人も同じ名前でね~’初恋の大正時代の‘こうさん’は私とは似ても似つかぬ乙女だったのでしょう。若かりし頃の思い出を、今は孫ほどの‘こうさん’(私)に話していただけるのはうれしいことです。いくつになっても、人を想った時の引き出しを出せることは素敵だなと思います。

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心療眼科研究会   2010.7.12

当院は眼科にもかかわらず、眼科領域を超えた小さな悩みから、精神(科)的なご相談まで!受けることはよくあります。眼を合わせる(もちろんこの時点で診療開始モード)、眼をしっかり見て話すことで、眼科以外のことも話そうと思われるのもかもしれません。眼科といえども精神科的な知識も必要で、今回東京での心療眼科研究会に参加し、新しい知識と刺激を得てきました。眼科医でもできること、眼科医だからできること。模索しつつ日々の診療に生かしていきたいものです。

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カモガヤブレイク   2010.6.26

眼科は春から夏が忙しいのですが、今年はスギ花粉が少なく、カモガヤでブレイク!忙しくなるにつれて、大抵この時期‘家事イヤイヤ病’になります。救世主は家電製品と夫(と一部子供)。忙しすぎると家事イヤイヤ病はスタッフに伝染するので、院長としてはもう少ししたらお休みを取ってもらえるよう、今は頑張ってもらっています。長く待たれても、スタッフをねぎらってくださる患者さんの一言が清涼剤です。そして、私たちもささやかながら患者さんの清涼剤になりたいという思いです。

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眼科検診:小学校編   2008.6.2

保健室に入るや否や「あっ!知っとる!」「見たことあるー!こー先生や!」の声。小学校の検診ではまだ初々しい1年生が緊張の面持ちで並んでいます。きっと受診したことのある、もしくは就学時検診で見たことのある眼科医でホッとして出る言葉なのでしょう。小学1年生の反応は本当に可愛いものです。就学時検診では保護者と一緒でもあり、まだ保育園や幼稚園が違う知らない物同士で、泣きべそで検診を受ける子もいます。しかし、1年生になると大方の子供たちは、先生の言いつけ通り覚えたての台詞で挨拶が出来るようになります。私の検診スタイルは、名前を呼ばれたら’ハイ’の返事をするか、自分でフルネームを名乗る(学校によって違う)ことが前提です。私の子供時代なら当たり前だったことでも、最近の子供たちは検診の時の特別なことかもしれません。目の前で名前を呼ばれても無言‥(この場合くどいほど私は名前を連発する)の生徒。苗字のみ(同姓があるので下の名前まで言ってもらう)名乗る生徒。名前のみ!(低学年に多い。欧米風?かもしれないがこの場合もフルネームで言い直し)名乗る生徒と、様々です。そういう生徒には、人違いを防ぐためにも、自分の存在を確認させるためにも返事や自分の名をきちんと名乗ることは基本的なことと、やや説教じみてしまう私です。さて、今年ある小学校では1年生から「私は××です。よろしくお願いします。」と始まり非常に爽やかなスタートでした。同じあいさつの繰り返しに、瞼を下げながら’My name is ****.’と英語の基本構文が浮かんできます。上級生になると文体丸暗記の自己紹介派は減少し、’礼儀正しい派’と’とりあえず言う派’に分かれていくのも興味深いものがありました。学年が上がるに連れ、私の腕は下方運度から上方運動に変わり、高学年(中にはびっくりするような体格の子もいるので)では、生徒に椅子に座ってもらい検診することになります。校医歴が長くなってくると就学時から卒業(場合によっては中学も)までその子を検診することになり、毎年子供たちの成長も検診時の楽しみです。学校行事にほとんど参加できない母親(私)が校医として検診に来ることをすごく喜んで興奮していたうちの息子たちも、高学年になると照れ臭く他人行儀なのも成長を感じるひとコマでもあります。さて、帰り道My name is***.の後の「よろしくお願いします」はI’m glad to see you.でいいの??この場合ちょっと違う気もする?うーん??とはまり込んでしまった私。旧知のアメリカ人の友人(日本語ペラペラ)に尋ねると、この表現を教えてくれました。Thank you for seeing me today.

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眼科検診:中学編   2008.5.13

この季節、校医の仕事として検診があります。まず第一弾は隣の学区の中学校へ。昔は10クラスずつありましたが、今は中学が新設され各7クラスに減りました。それでもわりと大きい規模です。校医で検診の際に楽しみなのは生徒たちの成長ぶりを実感することです。特に今年はこの中学校は長男が通っていた保育園がある学区が入っているので6年ぶりに見る見覚えのある顔が多くうれしくなってしまいました。眼瞼をめくりながら(これは健診の仕事)、成長した姿にもまだハイハイをしていた頃の面影を感じてしまいました。若いときは親の昔の知人に会うと「小さい頃の面影があるわ」とか「××しとったよねー」などと当の本人の記憶に無い言葉をかけられても返す言葉も無く、ただ親と知人の昔話が終わるのを待っていましたが、子供もある程度大きくなったこの年齢になるとそのような言葉が出てきた気持ちもわかります。しかし、ここはあまり前面に’×ちゃんの母’を出さず(もういつまでも子供ではないと思い始める思春期にそんな声かけをされたら嫌でしょうし、忘れられているのがオチ!)、感慨にふけりつつも、そつなく検診をすすめました(お母さんに会えばもちろん昔話に花が咲くでしょうが)。さて中学生といっても1年生は初々しい。特に男の子はまだ小さい子が多く、制服にもかなり余裕があり可愛い少年が多いのですが、学年が上がるにつれ、身体も雰囲気も男の子から男性らしくなってきます。返事(私の検診は名前を呼ばれたらハイ!と返事をすることが必須)の声も太くなってきます。それでも男子学生は元気でのりがいいので、そのあたりはまだ幼さが残っています。女の子は少し早く二次成長が始まるせいか、小学校高学年から中1くらいまでは男の子より背が高いのですが中2以降はほとんど伸びず、その代わり女性らしさが加わり、はじけるような丸みを帯びた顔、身体になってきます。制服が弾けんばかりの腕は、単に太っているおばさんの腕の感触とは確実に違う若さゆえに存在するもの(経験済み)。それに比して返事は小さく恥ずかしそうな声で「はい」。私の中学時代もそうだったわー(あんパンというあだ名を想像してください)。でもこの数年で、みんな男子はかっこよく女子は綺麗になりますからね(日々の診療で実証済み)。若いってうらやましい!

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