2014.2.18      スギ,日本の財産

先週、先々週と大雪が降り寒い日でしたが、確実に春の陽気に近づいています。そろそろスギ花粉のシーズンです。昨年は当たり年(大量飛散)でいたが、今年は例年より少なくなりそうとの予報です。院長も昨年のように早々と予防には至らず、最近になってようやく抗アレルギー剤を開始した次第(油断していてはいけませんが)。今年はアレルギー性結膜炎に効く目薬だけでなく漢方薬も始めました。巷では花粉症グッズもあれこれ。マスクや花粉よけの眼鏡、食べ物(青魚、お茶、かんきつ類、乳飲料)など。花粉症患者としてはあれこれ試したくなるというもの。こんなにスギ花粉症患者から嫌われているスギですが、スギの学名クリプトメリア・ジャポニカは「隠された日本の財産」を意味するそうです。確かに杉林に囲まれた神社など荘厳の感じがしますが、日本の財産とは…花粉だけが患者にとっては害なので、日本の宝を守るべく無花粉スギが代替となってくれる時代が来ることを期待したいと思います。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの想い 眼に関すること

2014.1.21   コンタクトで糖尿病管理!?

米グーグルは16日、涙に含まれるブドウ糖の量から血糖値を推計し、糖尿病患者の健康管理に役立てる「スマートコンタクトレンズ」の開発に着手したそうです。1秒ごとに涙に含まれるブドウ糖を計測し、血糖値が一定水準を超えると明かりで装着者に警告することなどを検討中とのこと。実用化されれば、自己採血の必要もなくなるし、食生活の管理もしやすいのでは。普段コンタクト診療をしている眼科医としても興味深い話題です。今実用化すればいいと思うものは、使用期限が来たら変形や変色、融解などしてコンタクトレンズ装用オーバーができなくなるレンズ。きちんと使用期限を守っている人はたくさんいるけれど、病状が現れるまでもない使用期限オーバーの人も。素材の進化、付加価値の追加。コンタクトレンズもまだまだ進化するようです。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2013.12.17      隠す・隠さない

街中で時々眼帯をしている人を見ます。眼科医としての職業的性分ゆえか、眼帯が目に飛び込んでくると、気になって仕方ありません。多くの人は、腫れや充血を気にしてのことのことだと想像しますが、隠されているために症状や原因の想像力も膨らんでしまいます(他の部位も同じですね)。一般に、「結膜炎」や「めんぼ・ものもらい」など細菌やウイルスの感染が原因の病気は、眼帯等で覆わないほうが衛生的です。

ところで、時には、治療の必要から眼鏡をかけて、片眼を隠しているお子さんもいます。まだ上手く視力が出ず、潜在する視機能を引き出す訓練をしているのです。当院の小さな患者さんたちも「海賊ごっこ」などという名目で、時間を決めて遮蔽(アイパッチ)を頑張っています。今までは、普通の絆創膏のようなアイパッチしかありませんでしたが、色違いの洗い替えができる布製のものや、最近では柄や色が選べる絆創膏タイプも発売。医療の分野にもおしゃれが広がってきています。

隠さないといけない場合は隠さないといけませんが、隠さなくても良いことは隠さないでも良い(カミングアウト)時代になってきていますね。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

鉄錆ですよ     2013.12.10

日曜日は休日診療所の当番医でした。季節柄、内科小児科の患者さんが多く、眼科は静かに時が過ぎていきました。それでも、自転車で転んで目を打撲したとか、ボールが当たった、急に目をこすったら腫れてきた、などなど、急患らしい患者さんが来院されました。前日何か入っているので救急病院に行ったが取れなかったという患者さん。診察してみると茶目(角膜)に鉄片が刺さっておりすでに錆びていました。「鉄が刺さってますよ」こういうときは、眼科医の腕の見せ所。茶目(角膜)は中央は0.5ミリ周辺部でも0.7ミリの厚さ。顕微鏡下、慎重さが要求されます。麻酔の点眼をして特殊な針でガリガリガリガリ、錆をきちんととることが大切。最後はドリルで仕上げることも。鉄片も錆もきれいに取ることができ、眼帯をして帰ってもらいました。日常の診療とは違う、たぶん2度と会わない患者さんとの出会いの休日診療です。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2013.12.3   花壇を楽しんで

今年も残すところ1か月となりました。12月は当院の花壇が一番輝くとき。クリスマス仕様に様変わりします。今年はオレンジのリボンが主流のちょっと大人の雰囲気です。来院された患者さんの目の保養になれば、という当院からの「お・も・て・な・し」です。おもてなし=ホスピタリティですが、この語源と同じに病院=ホスピタル、ホテルがあるそうです。ハード面だけでなく、ソフト面でおもてなし(明るい笑顔、丁寧な診療)を日々心がけ、毎朝の朝礼では、スタッフが気づいて改善できることは「今でしょ」と報告しています。患者さんが当院に来られて笑顔になって帰られることが、わたしたちへのプレゼントだと思っています。笑顔こそ「倍返し」で投げかけたいものです。

カテゴリー:クリニックに関すること

2013.11.12   その方法でいいんです

「この前、目薬点した後に目がしらを押さえとったら、友達に『おかしなことしとるねぇ』て言われたんだけど、本当に私おかしなことしとるんかねぇ?」と60代Oさん。目薬を点眼した後は、目がしら(涙の通り道)を押さえ、5分ほど(なかなか5分は長いですが)目を閉じましょう。治療効果を高める方法です。なぜ、目がしらを押さえるかというと、まずは、目薬が涙の通り道を通って流れてしまわず目に効くようにするため。点して苦い目薬などもありますが、押さえることで避けられます。また、押さえることで涙点から鼻涙管(鼻に通じる管)を介して全身へ行き、副作用の原因となるのを回避できます。点してすぐのまばたきも、目薬を排出させてしまうのでよくありません。Oさん、それでいいんです。それにしても、60代ともなれば、人前で点眼、内服などおもむろに出して自分の病気をオープンにしてしまうのでしょうか?前回の病気自慢といい…まだ未知なる世界です。


カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2013.10.28    Happy eye アプリ

スマートフォンに替えて約2年、当初は目新しくて毎日触っていました。教えてもらったり、気になるアプリをダウンロード。無料だからとあれこれ入れていたら、たまる一方です。実際よく使うアプリは3つくらい。たまりっぱなしのアプリを消去しました。いつか使うかも…はそれこそまたその機会にダウンロードすればよいことだし。と言っていたら、また新しいアプリを見つけました。緑内障患者さん用の点眼お知らせや緑内障豆知識クイズ(スタッフがトライしたところ全問正解でした)、緑内障の見え方体験などもあります。アラームが鳴らなくてもきちんと点眼の習慣化している患者さんは多いはずですが、緑内障診断後1カ月で40%が治療中断しているというデータもあります。毎日点眼を続けることが大切です。iPhone専用のアプリですが、「Happy eye」でダウンロードしてみてください。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2013.10.1      カラーは特にご注意

年に一度はコンタクトレンズに関わる管理責任者の継続研修があります。コンタクトレンズは安易に扱う身近なものですが、高度管理医療機器クラス3に分類され人体にかなりの影響を及ぼすという位置づけです。毎回、薬事法やらコンタクトレンズの品質管理などの他に、コンタクトレンズで眼障害を起こした症例を何人か見て勉強します。最近多いのはカラーコンタクトレンズによるもの。ヘアカラーが一般的になり、瞳の色も合わせて可愛くしたい女の子が、手っ取り早くディスカウントショップや通販で購入し、使用基準を守らず障害(失明直前まで重症化する場合も!)を起こすことが多々。カラーは着色の部分は酸素の透過性が低くなり、また、着色仕様で眼への負担も変わってきます。自分は大丈夫と思わず3カ月ごとの定期検査を受けましょう。眼科でならネットやショップでは得られない情報・知識もゲットできますよ。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2013.9.24 柔らかいから好き

眼科で必ず行う検査に、細隙橙顕微鏡検査と言って、座るとスライド台が出てきて顔を乗せ、眼を診察する機器があります。電動椅子で高さを調整しますが、背丈の都合上、小学生以上が一人で座って診察を受けます。小さなお子さんは顎台に自分の顎を乗せられないので、付き添いの方の膝に乗せてもらい簡易細隙橙で診察をします。兄弟姉妹がいる子は患者で来た上の子が顎台に乗せているのを見て、早く一人で診察を受けたいと言います。先日の小学1年のA君は、反対。兄弟がいないのもありますが、1年生だから普通の診察方法でと、一人で座るよう促したら「ママのお膝がいい。柔らかいから好きだもん」そういうわけで、お母さんの膝の上で診察。「柔らかい」「好き」なんて言葉、今後言われそうにない母(院長)は羨ましく思ったのでした。A君は自分の言葉を直に忘れてしまうでしょうが、懐かしい時を思い出しながら診察をした院長でした。

カテゴリー:クリニックに関すること

2013.5.31 梅雨入りしました

今年は例年よりずっと早く(4~11日)梅雨入りしました。ぐずぐずした天気の合間の晴れ間が嬉しいですね。学校検診もピークを迎えました。最近の中学生、小学生はみんな行儀良く、学校の先生の指示も行き届いているのか非常にスムーズに進んでいきます。(時々女の子で丸椅子をまたぐ子には、注意をしようか迷います。が、これも男女平等?の時代?)小学生の気持ちの良い「はい」や大きな声で自分の名前を言われると元気をもらいますね。検診をする時期や時間によって充血などの状態は、変わっていることもありますが、受診のお勧め用紙を貰われたら、早めの受診を。

カテゴリー:クリニックに関すること 公センセの日常の出来事 眼に関すること
  • カテゴリー

  • 最近のエントリー

  • カレンダー

    2024年11月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • アーカイブ

  • タグ

先頭に戻る