2024.9.10  大家家(こんにちは)!  その3

敦煌最終日は、中国3大夜市の敦煌夜市に行きました。

日没は8時半くらいなので、人々は昼間休憩してから、また活動を始めます。

深夜を過ぎても賑わっています。

色々珍しいものがあり、ついふらふらと店に寄って行ってしまいます。

焼いた羊の頭・駱駝(ラクダ)の乳などなど。

『水晶眼鏡』も気になりました。

水晶のサングラスです。

この眼鏡だと猛暑でも涼しいとのこと。

すごく気になったのですが、『チャングウチャン、行くよ~』

先輩方は、あまり立ち止まりません。

こども(院長)が気になるとあちこち行ってしまうのを抑えてくれています。

謝謝。

 

旅行中、昼食・夕食はすべて中国料理のコースでした。

円卓を囲んで座ります。

ビールは冷えていましたが(ガイドさんの気配り)、コップは冷えていません。

お代わりの瓶ビールはぬるめです。

中国人は、冷たいもの(キンキン)を好まないそうです。

電解水や水・ジュースは冷えたものがありますが、常温~温かいお茶が好みのよう。

 

前菜・湯(スープ)・主菜何品か・主食・点心(デザート)

スープは具沢山です。

鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉の炒め・煮込みなど…多種多彩。

魚は、川魚(30センチ以上)の活魚の蒸し焼き料理が出ました。

青菜だけでも2・3種類味を変えて出てきます。

主食は、米飯・麺(麺は色々な味付け)

デザートは、ほぼ西瓜と瓜。

時々、白きくらげのシロップ漬け。

A先生の大好物なので講釈(店による違い)も。

日本の中華料理よりもあっさりしているものが多く、肉魚に加え野菜も多く、医食同源を実感します。

ちっとも飽きない、日本にはないけれど馴染みやすいお料理ばかりでした。

 

食事の際は、原則、A先生は中国語で話します。

まずは中国語での自己紹介から。

『初めまして。私は長谷川公です。昨年から中国語の勉強を始めました。先生と勉強するのが楽しいです。でも、まだ上手く話せません。

趣味は、旅行と読書と筋トレです。よろしくお願いします』

 

名前紹介時『こういう漢字の○○です』を付けると良いらしい。

先輩たちは、もっと自己紹介が長いので、何回かに分けることになりました。

 

先生の中国語は、現地の中国人よりは分かり易い(分かり易く話してくれる)けれど、院長の能力では限界があります。

みんなの会話は聞こえるのに付いていけません。

大人の食事会に子供が付いて行ったよう。

食後『さっき、何の話でした?』と度々聞く羽目の院長。

最年少=中国語能力最低を再度自覚(やれやれ)。

 

中国では、入国から始まり、観光場所・鉄道・高速道路の検問所などなど毎回パスポートの提示が求められました。

個人への監視・管理は徹底しているよう。

悪いことはしてなくても緊張します。

 

トルファンへは鉄道で。

この検問がまた厳しくて、空港の保安検査場以上。

余裕をもって駅に入ります。

何もすることがない待合室。

しかも列車は1時間に1本。

することがないので、一人で便利店(コンビニ・キオスク)で、細々とした煮卵やソーセージ・お菓子を買いました。

中国は、駅や列車・空港などに給湯所があります。

硬水なので、多くはマイ水筒を持参(茶葉を入れて)。

 

約4時間かけてトルファン駅に着いたのは夜10時前。

駅を出た途端、何かが違います。

 

看板の文字が漢字だけでない!

空港では、英語表記があり、対比すると理解できました。

ここではアラビア文字らしき横文字が…

 

中国のアナザーワールドの旅が始まります。

 

 

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2024.7.23  プラスのメッセージ

とにかく暑い毎日。

いつもはワンピースの院長も、今回の産業医訪問はパンツとかりゆし(アロハではない)。

最近のお気に入りです。

ポロシャツは、腕周りが太くなった(筋肉ですよ!)せいか、跡が付くようになったので敬遠気味。

沖縄で見つけたのがかりゆし。

沖縄の正装とも言われていますが、数年前沖縄の学会に行ったとき、役所の人たちも着ていました。

かりゆし(嘉例吉)は沖縄の方言で『めでたい』という意味です。

着心地はもちろん、何もなくてもおめでたい気持ちになって夏の定番に。

 

事務所に入って、いつもと違うファッションなのに誰も気づいてくれません。

髪型も前回訪問時と随分違うんだけどな~

まあ、オバサン産業医に誰も関心はないだろうし、むしろ店長さんのケガを労わります。

特注の高価なコルセットを付けてエプロン姿。

圧迫骨折の痛みと、コルセットの締め付けの苦しさのせめぎ合いだそうです。

しかし、普通に巡視出来るほどの回復で何よりでした。

 

安全衛生委員会では、ブロッコリー漏水事件?の報告が。

店頭に並べたブロッコリーから水が漏れて床がびちゃびちゃに。

慌てて拭いて転倒事故は免れたというヒヤリハット。

他のスタッフは上記だけで理解できたようですが、産業医(院長)のみが???

氷水で冷やしたブロッコリーからの水滴が、劣化したプラスチックの箱から漏れ床を濡らしたそうです。

原因は、箱でした。

箱の劣化の有無を常に確認しましょう!とコメント。

 

その他、長時間労働にならないために、惣菜売り場にタイミーさんの導入例も。

どんなことがやれるんだろう?唐揚げ揚げるとか?と興味本位で尋ねると…

調理はなし、パック詰めなど単純作業とのこと。

色々教える必要がないことを任せるそうです。

また、労災事故につながりにくい仕事を。

確かに…

被雇用者も、より重要な仕事を任せてもらえない事より、任せてもらわない事の方がいいのかしら?

タイパはいいかもしれないけれど…

オバサン産業医大いに疑問です。

特に若い頃は、タイパ・コスパは度外視。

無駄と思っても遠回りと思っても、目の前のしなければいけない事をすることで、将来の自分が形成されます。

熟成するには仕込みが重要。

 

毎回『お客様の声』を読むのも楽しみな院長。

多くは苦情・要望のメッセージの中で、励ましのメッセージが数枚あります。

『店内に入る時きれいに棚に瓶が並んできれいだなと思いました(原文はひらがな)!』

『先日の高原野菜とても美味しかったです』

『毎日のように○○(スーパー)に来ます。店員さんの対応が最高。仕事のストレス解消に○○に来ます』

『毎日のように来ます。店長さんの挨拶が最高です。良き○○を』

院長も苦情・要望だけでなく、良いと思ったこと・嬉しいと思ったことを素直に伝えられる人になろうと改めて決意。

プラスのメッセージは、相手にメッセージ通りの何乗もの幸福をもたらします。

 

今回も半日遠出した甲斐はありました(遠出と思っていませんが)。

タイパじゃないよ。

 

こちらもご覧ください

2022.6.7 ちむどんどん

産業医シリーズ(一覧)

 

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2023.11.28  出来ない事=しないこと?

今日は往診日。

スタッフは介助兼ドライバーです。

『あれ!?給油ランプが点灯してますけど…』

『では先に給油しましょう』

 

ガソリンスタンドでタッチパネルを押すのは院長の仕事。

給油口を開けてガソリンを入れるのはスタッフの仕事。

自分で給油…院長の出来ない(しない)事のひとつです。

給油計が停止し、スタッフが無事ノズルを抜いたのを確認する院長。

 

店員さんが給油をし、窓ガラスを拭いて、ゴミまで捨ててくれた時代がありました。

息子たちが保育園児の頃、園児のお母さんがガソリンスタンドで働いていて、給油の担当になると『○○ちゃんのママだ!』(知っている人を見つけると嬉しくなる年頃)と懐かしい思い出も…

いつの間にか、アメリカナイズ・コスト削減のため、セルフ式が広がり、今では周辺では全く見かけません。

 

さて、そんなセルフ式が導入され始めた頃。

ひと月に1~2人程度『ガソリンが目に入った!』と駆け込んでくる患者さんが。

待合室から診察室までガソリンの臭いが充満します。

聞けば…

給油口にノズルがきちんと入っていないままレバーを引いたら、ガソリンが吹き出した。

満タンのガソリンの給油口からノズルが外れて吹き出した。

などなど。

目の中に大量に入っていなくても、ガソリンは刺激性なので痛くてたまりません。

大量の生理食塩水で洗浄。

白目(結膜)や茶目(角膜)に炎症がないかを確認し、場合によっては薬を処方。

当時、院長はまだ有人スタンドを利用していたので、『恐怖のセルフ式』とインプット。

給油は自分でしない!と決意。

 

それから幾年月。

息子たちも運転をするようになり、セルフ式が当たり前の時代に。

それでも一貫して自分で給油出来ない(しない)院長です。

 

眼科には、ガソリン以外にも、何かの液体が目に入った患者さんが来られます。

 

掃除中の洗剤・漂白剤。

シャンプー・ボディソープ。

パーマ(まつ毛パーマが意外に多い)液・毛染め液。

新型コロナ流行以降は、アルコールスプレーも多くなりました。

 

目の中に薬剤が入った場合、その薬剤の性質・濃度・時間によって症状は大きく異なります。

また、酸性とアルカリ性では、アルカリ性の方が悪化することが多いです。

酸性薬剤としては、漂白剤が知られていますが、その他、酸性洗剤や実験等で使用する塩酸・硫酸があります。

酸は組織への透過性(粘膜に入り込む力)が低いので、障害は表層に留まることが多いです。

アルカリ性薬剤としては、アルカリ性洗剤・パーマ液・毛染め液・生石灰・セメントなどです。

アルカリは組織への透過性が高いので、時間が経つと目の奥(深層)までひどい障害を起こします。

 

昔は、運動場のライン引きに石灰が使われており、アルカリ外傷の代表例でした。

今の子は石灰なんて知らないかも…

 

目に何か入ったら、まず大量の水(水道水で可)で目を洗い流しましょう。

目安は10分以上。

 

眼科では、視力や目に異常がないかを確認します。

勤務医時代は、悲惨な結末になる症例も経験しました。

 

眼科医ゆえに、目にリスクがありそうなことは回避する傾向があります。

セルフ式の給油。

気になるまつ毛パーマも。

意外に小心者の院長です。

どちらもずっと出来ない(しない)だろうな…

 

 

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2022.12.6 リアルDr.コトー  その1

地図を眺めるのが大好きな院長です。

行った所は、回想を。

行ったことがない所、行ってみたい所は想像・妄想を。

 

北は稚内・利尻島・礼文島まで(学生時代)。

南は石垣島まで(家族旅行)。

石垣島は、子供たちが小さい頃だったのでマリンスポーツ三昧。

そして、西表島を筆頭に周囲の離島観光。

ドタバタの珍道中だったけれど、過ぎてしまえば懐かしい思い出(親だけ)。

 

さて、石垣島・西表島を南下すると、日本の最西端の島『与那国島』。

どんなとこだろう?

以前から気になってはいたものの、行くにはハードル高し。

名古屋から1791キロ。

石垣島から117キロ。

日本最西端の岬の先は、111キロ先の台湾。

 

与那国島は『Dr.コトー診療所』のモデルにもなっている島です。

吉岡秀隆さん演じる主人公『Dr.コトー』と島の人の医療をめぐるヒューマンドラマ。

自身の吉岡さんのイメージは、『北の国から』の純、『男はつらいよ』の光男。

どちらも、ほぼリアルタイムで見たので、院長の年代が分かるというもの。

『Dr.コトー診療所』は、現実にはない虚構(医療ドラマはほぼそうです)で職業柄興味もなく、つい最近再放送で見たくらいでした。

 

院長は、旅先・学会先で、つい病院や医院の看板や建物に目が行ってしまいます。

ここでどんな先生がどんな診療をしているのだろう?

地方に行けば尚更で、時には宿の人に質問してしまいます(変人の客かも?)

 

Dr.コトー診療所のロケ地やモデルの診療所が今もある与那国島。

リアルな診療所が実在するはず。

実際、町立の与那国診療所があります。

そこではどんな医療がされているの?

架空の島『志木那島』でなくて、与那国島のリアルDr.コトーに会いたい。

離島医療を知りたい、勉強したい!

動き出した知的好奇心は止められず…

手紙をしたため、電話をし…と、我ながら驚くほどの積極的なアプローチにて、見学出来ることに。

 

実は、院長は過去に一度だけ離島医療に従事したことがあります。

まだ、大学病院にいた頃。

当時、鹿児島のある離島に月に一度、ローテーションで外勤がありました。

土曜の朝に名古屋空港(小牧です)を発ち、鹿児島で別の飛行機に乗り換え、島へ。

土曜の午後と日曜の午前診療を終えて帰路に。

1か月に1度の外来に、多くの患者さんが来院されたこと。

急を急ぐ病気や、経過を見ないといけない患者さんは、奄美大島や鹿児島に送るしかなかったこと。

他科の医師と話して、色々な生き方・働き方があるのだと知ったこと。

大学病院しか知らない若造(院長)は、結構な刺激を受けました。

 

*続きは次回に*

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2022.10.4 パーマで幸福

色々な資格を取得すると、それらを維持・更新するための勉強も必要になってきます。

 

先日は、午前10時から午後5時15分までみっちり、産業医の講習会。

産業医の職務や労働衛生など、毎回、多岐にわたり学びます。

まだまだひよこの産業医(院長)は、毎回、『へ~っ!』(感嘆)連発。

新しいことをインプットすると、嬉しい!得した!気分。

 

講義の中で、初めて聞いた『ポジティブメンタルヘルス』

働く人が、心も体も健康な状態で快活に働き、生産性の向上や組織の活性化を目指すということです。

 

不調への対応が主眼の『メンタルヘルス』に対して、自己肯定感や幸福感で仕事に活力が出る『ポジティブメンタルヘルス』

 

ネガティブなことがなくなれば、ポジティブなことが起こるのか?

そうではないよ。

ポジティブなことは、意識しないと増えないよ。

 

病気がなければ、健康?

身体だけ?心は?社会的には?

健康の意識が必要だよ。

 

よりポジティブな情動を持ち、

仕事と愛する人により深く関わり、

より良い関係を築き上げ、

自身の存在に意義と目的を見出し、

達成と熟成に至る

これこそがWell-Being(幸福)!

→以上はテキストからなので難しい…

 

『心身だけでなく社会的な健康もあってのWell Being(幸福)』と院長解釈。

 

Well-Beingの5つの要素は、PERMA。

P :Positive Emition(前向きな感情)

E :Engagement(物事への積極的な関わり)

R :Relationship(良い人間関係)

M :Meaning(人生の意義の自覚)

A :Achivement(達成感)

 

PERMAは、Pがピラミッドの一番底辺にあり、だんだんステップアップしていきます。

P ポジティブな感情と言うものを知り、気づき、体感し、増やしていく(嬉しい!面白い!楽しい!など)。

 

E 物事へ積極的に関わり、時間を忘れて没頭できる。

 

R 他者に援助を受けたり、与えたりできる。

 

M 人生の意味と意義は何か考える。

 

A 何かを達成する、熟練していく感覚を。

 

まったく、個人ごとの事のように思えますが、産業医の世界では、従業員の健康と企業の収益性を結びつける『健康経営』という考え方です。

さらに、PERMAを実現できるような職場を目指すことを『健康&幸福経営』と言うのだそうです。

 

企業は、どのような働き方であれば、従業員の幸福度が増して、やりがいを感じるか?

そのために仕組みや制度を検討していきます。

そこに産業医も関わります。

 

なんか難しい話になってしまいましたが、印象的だったのは『ポジティブなことは、意識しないと増えないよ』と言うこと。

『思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)』と言う名著があるくらいですから。

 

院長も、若い頃より、ポジティブに物事を考えられるようになりました。

そして、患者さんにも、データや経験を基に前向き思考になるよう、お話することを心がけています。

ネガティブに考えるのは、危機管理に優れているとも言えます。

しかし、そればかりだと、Well Being(幸福)は少なくなります。

診察後、『元気になったわ~』と、帰られる患者さんを見送り、自分も嬉しくなります。

同時に、スタッフにもPERMAを達成できる職場を目指していくことが、産業医をしている院長の目標でもあります。

 

PERMA(パーマ)でWell Being(幸福)。

 

自身も振り返る、有意義な講義でした。

 

来週の『こうセンセの部屋』はお休みです。

 

 

 

 

 

 

 

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