2024.10.29 またまた島医療

南の離島医療を見学して以来、南に行ったら北もいつか…と思っていた院長。

北海道の北端の島、利尻島と礼文島。

利尻島には病院が一つ、小さな診療所が二つあります。

礼文島には有床・無床診療所が一つずつ。

国保組合立と北海道立の公立医療機関です。

 

気になれば動いてみる!の院長。

今回も、見知らぬ相手(病院・診療所)に見学依頼の電話とメールを送ります。

就労に興味もしくは希望のある若手医師ならいざ知らず、年季の入った開業医が何故?と思われるのは承知の上。

自分の思いを伝えます。

 

利尻・礼文島行き決行。

 

院長は、学生時代に利尻島と礼文島に行っています。

当時全国大学生協が企画した北海道一周ツアー。

札幌発着10日間で、バス・フェリーと宿泊食事代全て込みで10万円だったような。

全国からの大学生と相席・相部屋で各地を回りました。

 

さて今回は、人生もう一度の利尻島と礼文島。

礼文島の診療所は、有床の割と大きい診療所です。

3代目の所長となるM先生は、お父上も2代目診療所長で僻地医療に尽力されてきた先生です。

一時は一緒に働いておられましたが、お父上は引退され、今はM先生(息子)が切り盛りされています。

地元で育って地元の医療を守る…理想的です。

しかも、現代風に自身の研鑽で島外に出るときは、代わりの医師が来るシステムを確立されています。

 

礼文島の澄海(スカイ)岬は、中島みゆきの‘銀の龍の背に乗って‘のPVが撮影された場所とのこと。

‘Dr.コトー診療所‘の主題歌。

最西端・与那国島のDr.コトー診療所ロケ地と最北端・礼文島スカイ岬でのPV。

どちらの地にも立った自分。

不思議な感覚。

 

利尻島は病院なので、常勤医が4名います。

うち一人は島の国保の診療所に出向しています。

常勤医師は、利尻島と縁もなく、それでも何かのきっかけで来島、離島医療を担っています。

事務長も島とはゆかりのないひとで、札幌から単身赴任です。

公立病院経営強化プラン白書を見せてもらいました。

元SEだけあって分析がきちんとされており、大変分かり易い資料でした。

 

島の著しい少子高齢化により、病院の経営も深刻になります。

外来患者の増加はあまり期待できないとのこと。

入院機能があることにより、一般急性期~回復期~慢性期~終末期と幅広い対応をしていかないといけません。

医師の確保(医師の働き方改革に乗っ取った)や看護師の確保(島外からの派遣が多い)。

事務長の立場からすると、税金の補填があると言っても、僻地・離島の医療は経営上も難題がたくさんあります。

 

眼科は、稚内から月に1度。

与那国島と同様全て予約制です。

休日診療所程度の装備しかなく、視野計もOCTもあればいいのに…と思いますが、患者さんの数を考えれば導入できません。

 

離島は与那国島もそうでしたが、島外へ出るには交通費などの補助があります。

利尻島から一番近い稚内へフェリーで1時間40分。

札幌には飛行機で50分。

 

それでも緊急時は、ドクターヘリ・防災ヘリ・自衛隊ヘリで搬送。

手続きに時間がかかるそうですが、その遅れについて患者さんからのクレームはないとのこと。

離島での医療は、患者さんの覚悟も必要です。

 

最北と最南の島の医療を垣間見て…

院長は、今直接行動は出来ないけれど、自分で行って・見て・知って良かった!

いつかは、離島にお手伝いに行けることがあるかな…

 

食堂の旬(夏)のうに丼は1万円!

う~ん、1,300円の海藻ラーメンを選んだ院長です。

 

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カテゴリー:健康 公センセの日常の出来事 眼に関すること

2024.10.22 白内障、またなるの?

当院は白内障手術は実施していませんが、白内障の患者さんは多くいらっしゃいます。

白内障のほとんどは加齢によるもの。

(先天性や外傷性・アトピー性など他にも原因はありますが)

白内障は水晶体の濁り。

前から見ると黒目の部分。

横から見ると紡錘形です(院長は、小学生の頃、給食に出たローヤルゼリーを思い浮かべます)。

水晶体が加齢に伴い少しずつ濁ってきます。

 

眼鏡をかけても運転に支障がある

日常生活に支障がある

などの自覚があれば、白内障の手術を勧めます(免許基準に引っ掛かる場合は、自覚がなくても積極的に勧めます)。

 

自分では不自由を感じない。

眼科医から見ても生活に支障ないようだ。

周りがやっているから、やらないといけないのかなぁ?

などの人には、積極的に手術を勧めません。

 

白内障手術の適応時期はほとんど患者さん主体で決められます。

 

さて、時に聞かれるのが

『白内障手術しても、また(白内障に)なるの?』という質問。

 

白内障の手術では、水晶体を取り除き(吸引)、眼内レンズで置き換えます。

水晶体は、前後透明な袋状の膜で覆われていて、前面の膜だけを切り取り、袋状に残した膜に人口レンズを挿入します。

後面の膜はそのまま残します。

術後何年かして、後面の膜が濁ることがあります。

すると視力低下を起こします。

これを『後発白内障』といいます。

レーザーで濁った部分を破ることで、視力は回復します。

 

一般の白内障と後発白内障。

どちらも白内障ですが、機序が違います。

また白内障手術を受けた全員が後発白内障になるわけではありません。

70~80代では、約1割に白内障が後発白内障が起こると言われています。

 

白内障手術後よく見えていたのに視力の低下を感じたら、眼科できちんと検査を受けましょう。

後発白内障が原因であれば、レーザー治療で改善します。

 

こんな話をざ~っとすると

『ほお~そうなんかね~』(理解してもらえたでしょうか?)

『聞いてよかったわ~』

 

このように、類似した名前の病気や治療法は誤解していることが多いもの。

やはり、目の前の医師に直接聞いてみることが一番正確で責任ある回答だと思います。

 

10月10日は目の愛護デー。

子供の近視進行予防から、中高年の眼病の早期発見まで、眼科医は啓発も行っています。

院長は日本眼科学会のアイフレイルアドバイスドクターでもあり、先日ピンバッジが送られてきました。

緑内障啓発月間のグリーンリボンと同様に、しばらくブルーのアイフレイルのバッジをつけようと思います。

 

ネットでの知識。

メールやラインでのやり取り。

それもいいけど、やはり対面で情報や知識を得たい。

面倒でもコストがかかっても、学会に行く、レッスンを受ける、気になる所に足を運ぶ…

その場で『へぇ~』を感じたい昭和生まれの院長です。

患者さんが『へぇ~』を発するような診療をしたい昭和生まれの院長です

アイフレイルアドバイスドクターにご相談を!

 

 

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カテゴリー:クリニックに関すること 眼に関すること

2024.10.8  フレッシュ・フレッシュ・フレッシュ♪

産業医は非日常の仕事。

診察室から解放、今日も電車に揺られて産業医(Aスーパー)のお仕事に。

少し早く着いたので、仕事場の近くに喫茶店を見つけて休憩。

メニューを見ると、コーヒー紅茶の類の他に『フレッシュジュース』

オレンジ・アップル・グレープフルーツ、マンゴーもあります。

しかも、コーヒーよりも2割増しでの値段。

フレッシュなのに!?(お値打ち)

『すみませ~ん、フレッシュジュースって搾りたてってことですか?』

『違うわよ~。パックから出してるの』

パックから出すのもフレッシュ?

フレッシュの認識違い。

確かに、あの値段で真のフレッシュジュースは出せないよね~

 

某ホテルのラウンジでの『フレッシュレモンスカッシュ』

フレッシュに惹かれて、コーヒーの1.5倍(元々コーヒーも高いけれど)でしたが注文。

出されたレモンスカッシュは、生のレモンを絞り炭酸水を注ぎ、レモンの輪切りを浮かべた、まさにフレッシュ。

『そのままで酸味が強ければ、お好みでお使いください』と、ガムシロップが別添。

家でも作れる単純な飲み物ですが、空間とサービスもフレッシュ三昧、贅沢な時間を過ごしました。

 

先ほどの喫茶店。

アイスコーヒーを頼むと、菓子パンが。

『頼んでないですけど…』

『サービスです』

この菓子パンは、Aスーパーのでは?

Aスーパーは菓子パンに力を入れているし、巡視でもよく見るパンです。

意外な無料のサービスはちょっと嬉しい。

地元の人が集う喫茶店は、おしゃべりの花があちこち咲いています。

本を閉じて、耳をダンボにして聞いているほうが楽しい。

『今日Aの○○安かったね~あそこのパンのあれ好きだわ』などなど。

Aが地元に愛されているのは産業医としても嬉しいです。

 

安全衛生委員会に出席します。

先月も労災ゼロを確認。

最近は、高齢の従業員も増えてきました。

就労意欲があるのは良いことですが、転倒や熱中症などの労災事故も加齢に伴い増える傾向にあります。

実際にヒヤリハットの報告:

・スイングドアの前の通路に野菜の葉が落ちていて気付かずに踏んだら滑って転倒しそうになった。

・冷蔵庫下の水漏れで足を滑らせた。

怪我にならず、もちろん労災に至らなかったのが何よりです。

 

スーパーはパートさんが多く、時間制限もあり、人員不足に苦慮。

タイミーさんには単純作業をお任せすることが多いけれど、何回も来て、仕事が出来そうだとスカウトもされるそう。

そうなると、揚げ物も任せてもらえるようになるらしい。

どの職場もマルチに出来る人ほど重宝。

『これしかやりません』と、自分の仕事だけして帰ることも正当だけれど、お互い様・思いやりの精神が職場を潤滑します。

メンタル不全の相談は今までないけれど、人間関係はどの職場でも大きな問題・課題です。

店長や産業医に相談してくださいと伝えます。

 

店長さんはとてもやる気があり、スーパー経営のノウハウ?も学ぶ院長です。

きっと昇進組だと踏んでいます。

本日のお客様の声から…

『朝一番から店員さんの対応が最高ですね!!たのしい買い物ができます!!(店長さんの教えですか?)』(原文ママ)

こんな声を聞かせてもらえたら最高です。

当院も目標に頑張ります!

 

帰路、なぜか『フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!夏は扉を開けて~♪(夏の扉)』が脳内に流れっ放し。

 

フレッシュも色々。

院長にとっては、産業医も毎度フレッシュ(な体験)です。

 

 

*来週の公センセはお休みです(連休明けのため)。

 

カテゴリー:産業医

2024.10.1 日本緑内障学会

人間、リアルでないと実感がわかないし、有難みも減ります。

どんなことも時間とお金をかけて行くからこその価値はある!

自分の年齢を考えると、実体験を増やして意識して自身に刺激を与えないと!

ということで、積極的に学会現地参加し勉強することにしている院長です。

 

今回の緑内障学会は姫路で開催。

行ったからには、前席で聴きたい講演は全て聴くがモットー。

会場の臨場感は、現場でこそ。

 

今回は、特に手術に力を入れて聴きました。

緑内障治療はまず点眼→レーザー→手術(点眼→手術のことも)です。

一生点眼治療のみで…が理想ですが、病状により異なります。

緑内障の2大手術(アプローチ)は、院長が研修医の頃に確立されました。。

緑内障治療黎明期の時代、緑内障専門の医局に在籍したことで、当時の新手術をたくさん勉強させてもらいました。

当院では手術をしませんが、患者さんを手術目的で紹介するときに、術式を思い浮かべることはします。

2大手術は、更に派生し、より簡便な手技・より侵襲の少ない手技・軽症例への手技・最重症例への手技など、どんどん新しい方法や技術が開発されています。

新しい術式により奏功した症例報告が多く発表されると、しばらくすると合併症の報告も発表されます。

どんな手術もメリットもあればデメリットもあります。

検証を繰り返して、患者さんにとって最善の術式が選ばれます。

既に2年前に解禁になった術式も、大いに議題に上がっていました。

今は、手術のビデオも見られるので、本当に勉強になりました。

 

先日の某学会で知り合ったA先生とも再会。

たまたま挨拶がご縁で、約3時間も話し込んでしまった2人。

一回り上のとてもバイタリティー溢れる女医さんです。

その際に、新しい視野計(アイモ)の話になりました。

既に世界標準型の視野計(ハンフリー)が2台ある当院。

導入するか迷っていたのですが、A先生の実際の使用経験(その後学会発表も)に推されて決断。

 

アイモ(imo vifa)は、両眼開放なのに片眼ずつの視野検査が出来ると言う画期的な視野計です。

通常は、検査しない眼を遮蔽します。

また、厳密な明るさの暗室で検査をしないといけません。

顎台にしっかり顎を固定させないといけません。

また、初期モデルよりかなり改善されたとはいえ時間を要します。

これらのお悩みを改善・解決したのがアイモです。

実際、患者さん(特に高齢者)には好評で『すごく楽だった』『視野検査が憂鬱でなくなった』などの評価をいただいています。

 

A先生と出会い親交を深めることになったのも学会が縁。

公私とも人生の先輩からもらうエネルギーは刺激過ぎる~

院長(私)まだまだひよっ子です。

 

姫路は穴子料理が有名だそう。

穴子料理専門店へ。

穴子の刺身・白焼き・かば焼き・だし焼き・ひつまむしなどなど穴子尽くし。

ふだんは鰻派の院長(名古屋は穴子より鰻)は、初めて穴子を堪能しました。

遠くに姫路城がライトアップされてとても幻想的。

気分良くなって、レジ横のお土産用焼き穴子も購入。

息子たちが帰省した時の肴に出そうっと。

 

ホテルに戻り、先ほどのお土産の穴子のパッケージの裏を何気なく見たら…

’穴子:ベトナム製…’

しかも、製造地は愛媛県の表示が…

『えっ!?名物の穴子って国産(兵庫産)じゃなかったの?』

一気に酔いがさめた院長。

私達は地場産を食べたのか?

レジ横のお土産、買わなければ考えることもなかった…

世界穴子産地問題?は、お土産でなく宿題です。

 

 

 

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2024.9.24  大家好(こんにちは)!  その4

夜遅くトルファンで待っていたのは、いわゆる中国人顔でないガイドさん。

これからウイグル族のお家で夕食です。

ここからのガイドCさんもウイグル族です。

 

新疆(しんきょう)ウイグル自治区は中国の最西端、中央アジアに隣接しています。

省・自治区でも最大の面積を持ち、地下資源が豊富、また農作物にも恵まれています。

近年は漢族(いわゆる中国人)が入植し増加(42%)していますが、元々のウイグル族が45%、他50以上の少数民族から成り立ちます。

個々の民族が自分たちの文化を持ち、融合もしなければならない時代背景あり。

 

訪問したのは、郊外の農村です。

ウイグル族はイスラム教徒なので、豚肉料理は無し。

ナンというパン(インドのとは違う、乾いたピザクラフトみたいな)。

麺やスープの味付けは、エキゾチック。

テーブルクロスやカーテンも食器もウイグル特有の模様。

さっきまで日本語(私たち向けに)と中国語(先生向けに)に話していたCさんも、家人たちとウイグル語で会話。

 

トルファンは夏は40℃以下なら涼しい(最高49℃!)そう。

農村部ではベランダにベッドが置いてあります(夜寝る)。

滞在した日は最低24℃・最高41℃日差大。

1月の平均気温は最低-13℃・最高-2℃。

年間平均降水量は16mm!

完全な砂漠気候です。

 

世界遺産の高昌古城などの見学に、砂漠の中を走っていきます。

中国の観光は、国土が広いため、市中からチケット売り場まで200キロ、そこから専用バスに乗り換え40分なんてこともあります。

 

面白かったのは、火炎山の砂卵。

注文すると、店番の子供が傍らの砂山に埋めてある卵を手渡してくれます。

砂の地熱でいい塩梅に火が通っています。

砂山に埋めた卵を売るだけですが、観光客相手に、この一家の大事な商いです。

 

バスでウルムチに入る時に、全員一度降りて検問。

最後の訪問地です。

モスク(イスラム教の礼拝堂)があちこちに見えます。

もちろん漢字とウイグル文字(アラビア文字ではない)の併記。

 

ウイグル族はイスラム教徒です。

敦煌でのバス運転手さんは、中国人でしたがイスラム教信者の回(かい)族でした。

また、民族により多数の宗教があり、大陸の交流・侵攻により宗教も文化も大きく流動する様を感じました。

ウルムチは近代的なビルが立ち並び地下鉄もある350万人都市。

街の中心のバザールでは、どこの国に来たのかと思うほど。

ドライフルーツや漢方・パン(ナン)・果物や日用品・洋服などなど。

人を観察すると、カザフやキルギス系・モンゴル系・インド系・トルコ系・ロシア系と思われる顔立ちの面々。

民族衣装を着た人もたくさんいます。

 

 

日本の単民族国家で生活してきた院長にとっては、とても新鮮な驚きでした。

同じ仲間とは自分たちの言葉で。

私たちや中国人とは中国語で話します。

私『いくらですか?』

『○○元(数字の聞き取りが弱いことを猛省)』

すかさずお助け隊が入ってくれます(先輩たちも会話したい)。

私『高すぎる、安くして』(とりあえず言ってみる)

『○○(数字が出ると、まだすぐに日本語変換できない)』

お助け隊で解決しない時はA先生がヘルプです。

 

たくさんの刺激を受けた研修旅行。

いくつになっても興奮!わくわく!

話しかける度胸はあっても、お助け隊のお世話になること多々。

話して…?、聞いて…?だらけでしたが、たくさん課題も見えてきました。

もっと出来るようになりたい!

加油(頑張れ)!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024.9.10  大家家(こんにちは)!  その3

敦煌最終日は、中国3大夜市の敦煌夜市に行きました。

日没は8時半くらいなので、人々は昼間休憩してから、また活動を始めます。

深夜を過ぎても賑わっています。

色々珍しいものがあり、ついふらふらと店に寄って行ってしまいます。

焼いた羊の頭・駱駝(ラクダ)の乳などなど。

『水晶眼鏡』も気になりました。

水晶のサングラスです。

この眼鏡だと猛暑でも涼しいとのこと。

すごく気になったのですが、『チャングウチャン、行くよ~』

先輩方は、あまり立ち止まりません。

こども(院長)が気になるとあちこち行ってしまうのを抑えてくれています。

謝謝。

 

旅行中、昼食・夕食はすべて中国料理のコースでした。

円卓を囲んで座ります。

ビールは冷えていましたが(ガイドさんの気配り)、コップは冷えていません。

お代わりの瓶ビールはぬるめです。

中国人は、冷たいもの(キンキン)を好まないそうです。

電解水や水・ジュースは冷えたものがありますが、常温~温かいお茶が好みのよう。

 

前菜・湯(スープ)・主菜何品か・主食・点心(デザート)

スープは具沢山です。

鶏肉・豚肉・牛肉・羊肉の炒め・煮込みなど…多種多彩。

魚は、川魚(30センチ以上)の活魚の蒸し焼き料理が出ました。

青菜だけでも2・3種類味を変えて出てきます。

主食は、米飯・麺(麺は色々な味付け)

デザートは、ほぼ西瓜と瓜。

時々、白きくらげのシロップ漬け。

A先生の大好物なので講釈(店による違い)も。

日本の中華料理よりもあっさりしているものが多く、肉魚に加え野菜も多く、医食同源を実感します。

ちっとも飽きない、日本にはないけれど馴染みやすいお料理ばかりでした。

 

食事の際は、原則、A先生は中国語で話します。

まずは中国語での自己紹介から。

『初めまして。私は長谷川公です。昨年から中国語の勉強を始めました。先生と勉強するのが楽しいです。でも、まだ上手く話せません。

趣味は、旅行と読書と筋トレです。よろしくお願いします』

 

名前紹介時『こういう漢字の○○です』を付けると良いらしい。

先輩たちは、もっと自己紹介が長いので、何回かに分けることになりました。

 

先生の中国語は、現地の中国人よりは分かり易い(分かり易く話してくれる)けれど、院長の能力では限界があります。

みんなの会話は聞こえるのに付いていけません。

大人の食事会に子供が付いて行ったよう。

食後『さっき、何の話でした?』と度々聞く羽目の院長。

最年少=中国語能力最低を再度自覚(やれやれ)。

 

中国では、入国から始まり、観光場所・鉄道・高速道路の検問所などなど毎回パスポートの提示が求められました。

個人への監視・管理は徹底しているよう。

悪いことはしてなくても緊張します。

 

トルファンへは鉄道で。

この検問がまた厳しくて、空港の保安検査場以上。

余裕をもって駅に入ります。

何もすることがない待合室。

しかも列車は1時間に1本。

することがないので、一人で便利店(コンビニ・キオスク)で、細々とした煮卵やソーセージ・お菓子を買いました。

中国は、駅や列車・空港などに給湯所があります。

硬水なので、多くはマイ水筒を持参(茶葉を入れて)。

 

約4時間かけてトルファン駅に着いたのは夜10時前。

駅を出た途端、何かが違います。

 

看板の文字が漢字だけでない!

空港では、英語表記があり、対比すると理解できました。

ここではアラビア文字らしき横文字が…

 

中国のアナザーワールドの旅が始まります。

 

 

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2024.9.3 大家好(こんにちは)!その2

敦煌はかつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市です。

敦煌と言えば、日本では1988年に公開された映画『敦煌』(井上靖原作)で火が付き、当時多くの日本人が訪れたそうです。

院長は見ないまま終わってしまっていました。

 

世界遺産の莫高窟(ばっこうくつ)はとても有名。

その他、月牙泉や鳴沙山、玉門関・陽関遺跡など。

敦煌博物館も。

数日に分けて現地ガイドのBさんに説明を受けました。

莫高窟では、さらに専門の研究員のガイドさんから説明。

2人とも日本語がとても流暢で、しかも歴史にも造形物にも詳しい。

そしてどんな質問にも日本語で答えてくれます。

 

16万人の都市なのに、観光客は1日20,000人!

ほとんど中国人です。

日本人の人気観光地ブームは去ったようです。

(以後も旅程中、日本人に遭遇せず。)

 

遺跡・遺産にすごい!しか言えない浅学の院長。

(メモは取ったけど)

 

敦煌での一番は駱駝(ラクダ)に乗ったこと(子供みたい)!

砂漠の山、鳴沙山には、飼い馴らした駱駝が3,000頭程。

その多さにびっくり!

みんなおとなしく座っています(ずっと同じ姿勢)。

落馬ならぬ落駱駝事故が頭をよぎりましたが、年長さんメンバー全員騎乗と言うことで、それなら最年少院長はまず大丈夫と確信。

アジアはフタコブ駱駝なので、コブとコブの間に乗ります。

立つときはまず前足から。

一瞬後ろにのけぞります(駱駝がしゃがむときは、前足からなので前のめりになります)。

ここで落駱駝しなければ大丈夫、駱駝はゆっくり優しく歩いてくれます。

駱駝引きが5頭を携えて、砂山を歩いてくれます。

遠い昔の人は、こうして(たくさん荷物も持って)シルクロードを行き来したのだな~

月の砂漠を~♪どころか想像を絶する過酷な旅だったはず。

途中で止まって写真撮影。

『ポーズを付けて!』とか言って、個々の写真を撮ってくれます。

終わるとチップを請求されます。

どの観光地でも、中国人は老若男女、写真撮影の時は手を広げたり、飛んだり、衣装を着たり…をよく見ました。

(院長より年上のA先生も、ジャンプした写真を撮ってもらっていた)

 

今、中国人に人気のあるツアーは、砂漠を1日25キロくらい歩いてフルセットの移動キャンプに泊る2泊3日のツアー。

都会の心の乾いた中国人が、乾いた砂漠を、家族や友人・仕事仲間と歩き語り合うことで結びつきの強化や再構築が出来るオアシスセラピーも兼ねているそう。

 

砂漠の暑さは相当。

連日昼間は40度近くで紫外線も強い。

長袖長ズボン帽子にサングラス。

砂嵐のためのマスクも欠かせません。

天気予報には『砂嵐』予報もあり、砂嵐になると前方が見えません。

 

皮膚からの蒸発が多いので、尿量は減ります。

ミネラルウオーター(中国は硬水)を入れても胃から吸収されなくなってきました。

念のためにと日本から持ってきたポ〇リが有り難かったこと!

胃から吸収されていく実感があります。

 

中国でも同様のドリンクが欲しい。

ポ○リは見当たりません。

スポーツドリンクってどう言うの?

『スポーツした後の飲み物ありますか?』

 

なんだっけ…と焦り、飲料・走る&汗(ジェスチャー)をしてしまった院長。

早口で尋ねられるほどに???

お店の人は、違うものを出してきました。

焦るな、私。

助けもあり、やっとスポーツドリンクを手にしました。

『電解水』

なるほど~。

新しい単語1個覚えました。

 

 

 

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2024.8.27   大家好(こんにちは)! 

台湾から帰国後、早速中国語の先生を探し始めた院長。

2023.6.20  何しに台湾 その1    2023.6.27  何しに台湾 その2

日本在住25年の中国人A講師に巡り合いました。

A先生は大学で教鞭を取りながら、私塾も運営されています。

 

個人レッスンを快諾。

中国語学習が始まりました。

院長の教材は、第2外国語選択の大学生たちと同じテキスト。

教科書を読み、理解し、問題に答えるが基本。

テキストは毎日音読(老化予防になる)し、課題も先生に確認してもらいます。

この発音は良い、これはいけない…と指摘され、『再度再度…』の繰り返し。

なんで私、中国語始めちゃった?と自問することも。

 

それでも、『大学生より頑張っています』と褒められ、『毎日中国語』の日々。

自分の教養時代を省みても、授業は単位を取るだけのものだった(今、非常に反省)から、その頃よりは相当真面目です。

ただ加齢ゆえ、記憶力の顕著な低下を実感。

丸暗記が出来なくなっています(意味づけがないと覚えられない)。

毎日何ページもの英単語のテストをクリアできた高校生の頃の自分が羨ましい…

 

最近は、診察での言葉かけを中国語でも出来るように…と、原稿?を院長が作り、先生が中国語版にし、付いて読む練習も。

『ここに顎を載せてください』

『眼圧を測ります』

『眼底(眼の奥)を見ます』などなど。

日本語バージョンはお手の物ですが、A先生には初めての医学用語(日中とも)。

眼圧=目の硬さと言うと、『目は柔らかいのに硬いことがあるのか?』と驚かれ、一般人の感覚を新鮮に感じることも。

院長は目の模型で説明(日本語オンリーでしか無理です)。

今度は先生わくわく『初めて知りましたね』

 

指導は厳しいですが、経歴も生き方も非常にリスペクト出来る先生。

先生の期待に応えるべく頑張って勉強する毎日。

 

ある日のレッスン後、『語学研修に中国行きませんか?』のお誘いが。

私塾の生徒有志と共に、毎年中国へ研修旅行に行っていたそう。

今回は、新型コロナ以降初の催行。

通常のクリニックのお盆休みを越えてる…

『仕事があるから無理です』

と断ったものの…(前回に理由は明記 2024.8.6   YaYa(あの夏の日を忘れない))、

チャンスは今!ということで、研修旅行に参加することに。

 

当日空港に集合してびっくり。

院長最年少です。

残り8人は前期高齢者の面々。

しかし、中国語学習歴は10年以上に及び、仕事で中国に行った・大学で中国語を専攻した…など強者ぞろい。

院長最年少にして、中国語力も最低です。

 

参加者の多くは顔見知りで『ガオダオ』とか『シャンティアン』とか呼び合っています。

何?ニックネーム?

『長谷川さんはチャングゥチュアンだね』

みなさん、お互い中国語読みで呼び合っていたのでした。

高島・山田…なるほど。

 

今回の行き先は、敦煌・トルファン・ウルムチ。

過去最遠、みんなのリクエストで企画。

いきなりのシルクロード!

 

中国ビザは非常に厳しく、ほぼ丸裸にされた気分。

上海から入国です。

指紋押取(初めて!)必要で、入国検査も厳しく、生徒(日本人)のスーツケースは既に出揃っていました。

やれやれ。

さらにバスで約1時間移動し、国内線空港から敦煌に到着したのは深夜。

 

翌朝のホテルの朝食。

早速色々試してみます。

教科書で習った各地の朝食を思い出し…

豆乳に揚げパン(北方)

ワンタン(南方)

お粥・焼売・蒸餃子など(広州)

他にも多種多彩のお料理が。

 

表記と料理の内容とを比べながら、『へ~』の連発。

 

『チャングゥチュアン、集合時間だよ』

以後、先輩方に引っ張られ、助けられの旅が始まります。

 

 

 

 

 

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2024.8.6   YaYa(あの夏の日を忘れない)

『子供が生まれてから毎日大変なんです』某メーカー営業さん(男性)。

『何か月?』

『4か月です』

『そうね~…』と言ったものの、院長は次男生後4ヵ月半の時点で開業です。

 

やれるか?というよりやるしかない!の選択肢のみ。

次男だけでなく長男も2歳になる前。

以来、自身の医師として、母としてのどちらも中途半端に悩まされながらも、目の前のことだけをこつこつやってきたつもりです。

 

お陰様で8月1日に開院27周年を迎えました。

当日、レモンイエローのワンピースを着て(今なら赤を選択しますが)、二人の子供と近くの神社にお参りしたことが思い出されます。

 

終活?で当時の日記(今は付けていない)を見つけました。

当日の日記には、開院状況の他、最後に『A(長男)ちゃん、B(次男)ちゃんごめん』の文字が。

実際、開業以来、仕事がメインになり、子供の行事も診療日と重なれば行くことはありませんでした。

 

まだ医学部女子が少ない頃に医師になったからには、『だから女医は…』と言われたくない一心。

小さなプライドです。

まだ実力不十分若輩眼科医の診療を慕って下さる患者さんへの思いもありました。

三男出産前日まで通常に診療し、出産後1週間で通常診療に戻ったのもそのためです。

勤務医時代は、産休は法律で付与されていましたが、開業(自営)となると別。

気力体力で乗り越えられた心身の丈夫さに感謝です。

 

息子たちにステレオタイプの母親(院長が憧れていた)らしくしてやれなかったことは、ずっと心に引っ掛かっていました。

もう成人になった酒席で、そのことを問い申し訳なく思う心情を吐露。

しかし、息子たちは

『全然。行事には来なくても、学校健診に(学校医として)来てくれたことの方が嬉しかった』

『仕事している母親が普通だと思っていたから』

母(院長)拍子抜け。

それらの言葉に、酔いが回ったのは言うまでもありません。

 

社会人になった息子たちと、世の中や仕事などの話題でお酒が飲めるのは有り難いことです(必ず飲み過ぎます)。

 

あの夏の日を忘れることは出来ません。

子どもたちの誕生日の次に、大切な日です。

初心を忘れずに。

まだまだ攻め(前進)て行くつもりです。

直近では、新しい視野計を導入することにしました。

両眼開放下で、実は片眼ずつ検査が出来ると言う画期的な視野計です。

 

8月1日はスタッフでお祝いの会を催しました。

ホテルの個室で非日常を味わって、モチベーションアップに繋がりますように。

オンオフは大切。

みんな、それぞれのプライべートもお悩みも…ここだけの話。

それがこうクリニックの流儀、準家族のようなひと昔前の繋がりです。

スタッフからは、素敵な似顔絵をもらいました。

『かなりきれいに描いてあるね~』息子評。

 

息子たち全員が社会人になり、母親業も卒業となりました。

今までだって好きなことをやってきた方ですが、時間だけはどうにもならず断念することも。

そういうわけで、今年はお盆休みをいつもより長~くすることにしました。

子供の出産のときにも休まなかったのに、今更?

自問自答して悩むことしばし。

『よくがんばりました』

『その時頑張った貯金と思って、お休みいいんじゃない?』

息子たちだけでなく、スタッフからの、患者さんからの言葉でもあります。

みんなに支えられています。

感謝。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

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2024.7.30 目の神様in 鎌倉

鎌倉はお気に入りの場所のひとつ。

コロナで久しく遠のいていました。

 

時間の出来たある日、そろそろ…いま鎌倉?

いざ鎌倉!

 

新横浜から在来線に乗り換え。

北鎌倉駅を通過すると、毎度♪縁切寺♪のメロディーと‘ビブリオ古書堂の事件手帖‘の物語がよみがえります

今回は時間がないので北鎌倉はパス。

 

今回のミッションは、『目の神様in 鎌倉』詣で。

鎌倉には本覚寺という目の神様(お寺)があります。

このお寺でお守りをいただいた(待合室にあります)のが、院長の目の神様巡りの始まりです。

今回は、別の目の神様に向かいます。

 

長谷駅近くの御霊神社です。

観光客で賑わう通りを中に入って数分。

江ノ電線路沿いにあります。

踏切の前に立っていると、江ノ電が通過します。

江ノ電と踏切向こうの神社が一緒に写る一枚を撮ることが出来ます。

江ノ電好き&目の神様好きのダブルを叶える写真を撮ることが出来ました(ミーハーです)。

 

後三年の役で活躍した鎌倉権五郎景正公が、初陣で右目を矢で射抜かれるという、致命的な傷を負ったにもかかわらず、相手をい倒して戦を勝利に導きました。

景正を祀る御領神社は、眼病平癒の神様としてご利益があるとされています。

 

目を矢で射抜かれる…かなりのスピードで偶然にも目を射抜いたとなれば、かなりの眼球破裂?

細い短い釘だと、眼球破裂せずに眼球に刺さったままのこともあります(釘が刺さった患者さんの診察歴有)。

想像する弓の太さとスピードだと、眼球破裂どころか脳内に刺さった可能性大です。

致命的な傷に間違いありません。

失明に至ったに違いありません。

それでも戦を続行して勝利に導いた武将。

眼科医の想像をはるかに超えています。

 

そんなことをあれこれ考えていてはご利益をいただけません。

きちんとお参り。

いつもながら患者さんの眼病平癒と、院長の眼科医としての向上を祈願。

お守りもいただきました。

 

大仏様も相変わらずの優しいお顔。

江ノ電からの海も毎度テンションが上がります。

行きたいところは色々ですが、毎回時間の都合でスポットを絞ります。

 

何回も行く場所もあれば、御霊神社のように初めての場所も。

 

三男が小学生の時に一緒に行った長谷寺の近くのアイスクリーム屋さん。

受取った直後にポトリと落とし半べその息子に、もう一度アイスを作ってくれたお店はもうありません。

でもそこを通るたびに、あの日のことがよみがえります。

鎌倉の中でも長谷が好きなのは、大仏様や長谷寺だけでなく、あの頃の思い出の確認が出来るからかもしれません。

 

家人がクラゲに夢中になり家でも飼育していた頃、一緒に行った江ノ島水族館。

海月よりJelly fishが合うね~と言いながら、色々な種類のクラゲを見たことがよみがえります。

とっくに我が家からクラゲはいなくなりましたが。

 

鶴岡八幡宮で大吉が出るまで引き続けた知人。

一回り上の彼女は、今でも私を導いてくれます。

30年近いお付き合いが出来ている私こそ大吉!?

 

その知人と泊ったホテルを抜け出し、海岸をひとり朝散歩。

向こうからもひとり散歩の年上女性が。

おはようございます!の挨拶から始まり観光について立ち話。

何気なく電話番号(当時はショートメール)交換して以来、季節の便りをやり取り。

 

新しいことを見つけつつ、回想もする鎌倉。

いま鎌倉?そう、いま鎌倉!いざ鎌倉!

脳内の思い出箱『鎌倉』にまたひとつ思い出追加、上書き保存です。

■目の神様シリーズはこちらからご覧ください

目の神様 in平泉

目の神様 in 仙台

やりなおしたい?

初めての御朱印

身代わりどじょう

目の霊山

余呉へGO,GO

鎌倉好き

医者も祈願する!?

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